鈴木おさむ、『離婚しない男』脚本執筆に「一つの成功例になればいい」 漫画原作の実写化に持論
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2024年3月31日をもって放送作家業と脚本業から引退することを発表した鈴木おさむが16日、テレビ朝日で行われた土曜ナイトドラマ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』(テレビ朝日系)最終回直前NGなし取材会に出席。原作漫画を実写化する際に意識していたことを語った。取材会には伊藤淳史、篠田麻里子、主題歌「Frozen Butterfly」のWOLF HOWL HARMONYのメンバーも参加した。
【写真】取材会には大胆演技が話題を呼んだ篠田麻里子も登場
大竹玲二による人気マンガを、実写ドラマ化した本作。鈴木が脚本を担当し、妻の不倫に気づかぬふりをしながらも、父親の親権獲得率わずか1割という困難な壁に立ち向かう男の姿をコミカルに描いていく。
鈴木は、今月31日をもって放送作家および脚本業から引退することを発表しており、自身にとって地上波最後の連続ドラマ脚本作品となった。鈴木は「放送作家になって32年。これまでも脚本を担当させていただいた作品はありましたが、地上波連続ドラマとしては最後になる作品でした」と語ると、第1話放送から大きな話題になり、テレビ朝日系ドラマでは見逃し配信の新記録を達成するなど大きな話題となった作品に「最後の作品がこれだけ大きな話題になったことは最高の人生でした」としみじみ。
本作では不倫におぼれていく妻・綾香を篠田が務めたが、第1話放送まで主演女優が誰であるか発表しないという異例のスタンスをとった。鈴木は「いまの時代に合った新しいチャレンジ」と斬新なプロモーション方法に触れると「この役を受けてくださった篠田さんの決断によって、これだけの反響が巻き起こった。第1話の放送を(篠田演じる綾香の夫・渉役の)伊藤淳史くんと観ていたのですが、変に炎上してしまったら申し訳ないなと思っていたのですが、好意的に見ていただけて『よし!』と思いました」と振り返る。
また鈴木は、昨今の原作漫画をドラマ化する際の“原作改変”について「まずは原作を読んで面白いと感じることに基づいて、伝えたいと思うことを大切にしています」と語ると「もちろん原作に対して愛情を持つことは大切にしつつ、原作から変化している部分については『こういう物語もあるのでは』と提案します」とスタンスを述べる。
そのうえで鈴木は「僕の提案が『違う』と思えば、その意見は尊重すべきです」と語ると「今回に関しては、セリフなども僕なりのものに変えていますが、原作者さんからは『面白い』と言ってくだっていると聞いていたので、その言葉を信じてやりました」と説明する。
さらに鈴木は「原作通りにやるのも素晴らしいと思いますが、それを理解したうえで、ドラマ版ならばこの方が面白いとチャレンジすることを怖がってはいけない。大事なのは、しっかり尊重して、お互い面白がれればいい結果になると思う。今回のことが一つの成功例になればいいなと思っています」と持論を展開していた。