寛一郎主演映画『シサム』今秋公開 アイヌと和人との歴史を描いた壮大な歴史スペクタクル
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■寛一郎(孝二郎役)
元々アイヌの歴史に興味があったので、オファーをいただけて嬉しかったです。一月半ほど白糠町にお世話になりましたが、食べ物も気候も素晴らしく、町の皆さんにもたくさん協力をしていただいたことで映画が完成したと思っています。
僕は和人の役でしたが、役を通して、アイヌという文化をたくさん見れた気がします。アイヌの文化にここまで着目して描いている作品は多くはないと思いますし、時代劇でありエンタテインメント作品になっています。多くの方に楽しんでいだだけければ幸いです。
■中尾浩之(監督)
最初に本作のオファーを受け脚本を拝読した時、これは大変な仕事になるだろうと不安を覚えた記憶があります。まずご挨拶をかねて白糠町に伺い、皆さんの思いや大自然に触れさせていただきました。たちまち私の心は奪われ、シラヌカの魅力にどんどん引き込まれていきました。硬くなっていた私の心にしなやかな風が吹き抜けたのです。その時の感覚を大切にしながら演出にのぞむことにしました。
目指したのはやわらかな風のような映画です。寛一郎さんはそのしなやかさを見事に表現してくれました。予想を遥かに超えたところへ映画を引きあげてくれました。類稀な才能に出会えたことに幸せを感じております。ぜひ劇場に足を運んで身を委ねてください。心に風が吹き抜けますように。
■尾崎将也(脚本)
アイヌのことを何も知らないところからのスタートでしたが、「とにかく飛び込んでみよう」と思ったところから色々なことが動き初め、多くの方のご尽力があり、一本の映画ができました。思ったよりもずっと大変な作業でした。脚本を直した回数はこれまでの自分が経験した中で最多となりました。しかし関係者の中には僕よりも大変な思いをした人がいたことでしょう。感謝しかありません。