『ローマ法王の休日』ナンニ・モレッティ監督最新作『チネチッタで会いましょう』11.22日本公開決定、予告も解禁!
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ナンニ・モレッティ監督最新作『Il sol dell’avvenire』が、邦題『チネチッタで会いましょう』として、11月22日より全国公開されることが決定。あわせてティザービジュアルと予告映像が解禁された。
【動画】順調だと思ってたのは自分だけ!? 映画『チネチッタで会いましょう』特報
『ローマ法王の休日』などで知られ、カンヌ・ヴェネチア・ベルリン3大映画祭を制したモレッティ監督の最新作は、時代の変化についていけずに痛い目にあった映画監督が失意の後に大切なことに気づくヒューマンドラマ。フェリーニやキシェロフスキ、スコセッシなど映画へのオマージュを交えながら、ところどころに自身の過去作品を引用して、変化の激しい世界に適応することの難しさをユーモラスに描きながらも、より良い未来を夢見ることを忘れないという温かなメッセージが込められている。先日発表されたダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、作品賞、監督賞、脚本賞を含む主要7部門にノミネートされている。
イタリアの映画監督ジャンニは、チネチッタ撮影所での新作撮影を目前に控えている。プロデューサーの妻が40年、いつもそばにいて映画を制作してきた。頭の中は新しい映画のアイディアでいっぱいだ。
だが、順調だと思っていたのはジャンニだけだった。女優はカサヴェテスを持ち出し演出に口出し、あろうことか政治映画をラブストーリーだと言い出す始末。若い俳優のトンチンカンな発言にあきれ言葉を失う。娘が紹介してくれたボーイフレンドは、自分ほどの年齢の男性だという。あらゆることに腹がたち、戸惑うばかりだ。
誰にも理解されず、1人帰宅し目覚めたジャンニは、妻に別れを告げられてしまう。さらに、仏のプロデューサーが詐欺師だとわかり、資金が枯渇し撮影が止まってしまう。地位も築き尊敬されていたはずなのに。妻も娘も愛しているのに。果たして映画は完成するのか? そして、愛するものたちとの関係を修復することはできるのか?
真ん中にいると思っていたらはみ出してしまっていた映画監督の、過去の人生と訣別するという物語は、終始笑えるコメディ作品でありながらも、人生を肯定し生きる元気を与えてくれると評判を呼び、イタリアで大ヒットを記録。自身が製作・脚本・出演も兼ね、モレッティ作品の常連マルゲリータ・ブイや、俳優であり監督のマチュー・アマルリックなどが脇を固める。
この度解禁されたティザービジュアルでは、モレッティ監督演じる主人公のジャンニが電動キックボードに乗ったイラストが描かれ、「すべてのおかしいは幸せに通ず」というコピーが添えられている。
また、予告映像では、5年振りの映画撮影が順調にスタートしたかと思われた映画監督のジャンニが、長年連れ添ったプロデューサーの妻から突然別れを告げられる。さらに、撮影資金を調達していたフランスのプロデューサーが警察に捕まってしまい…。トラブルが続出するなか、痛い目にあって初めて大切なことに気づいたジャンニは、映画を完成させて愛するものたちとの関係を修復できるのか?
映画『チネチッタで会いましょう』は、11月22日より全国公開。