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土屋太鳳「20代最後の年に日曜劇場に戻ってくることができて、とても光栄」

ドラマ

日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』に出演する土屋太鳳
日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』に出演する土屋太鳳(C)TBSスパークル/TBS

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土屋太鳳

塚原あゆ子

 神木隆之介が主演する10月20日スタートの日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系/毎週日曜21時)より、ドラマの舞台となる長崎県・端島を所有する鷹羽鉱業の職員の娘、百合子を演じる土屋太鳳のクランクインインタビューが到着した。

【写真】一見自由奔放そうな“百合子”を演じる土屋太鳳

 本作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語だ。主演・神木隆之介が演じるのは、端島の炭鉱員の家で生まれ育った明るくまっすぐな鉄平。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく、時代を超えたヒューマンラブエンターテインメントである。

 土屋が演じるのは、端島を所有する鷹羽鉱業の職員の娘、百合子。一見自由奔放に生きているように見えて、過去の出来事からコンプレックスを抱えているという役どころだ。

 土屋は、台本を読んだ当時を振り返り「愛情と願い、祈りが感じられました。また責任感や覚悟が、物語をぐっと支えているような印象です。華やかさはもちろん、ユーモアのさじ加減も素晴らしくて。台本を読むだけでそれぞれの役に感情が入っていく感覚です」とコメント。続けて「実際に端島を訪れた際には、『ここに人が住んでいたんだな』と人間のパワーを肌で感じました。テーマは一見壮大のように思えますが、当時端島に住んでいた方々にとっては日常でもあります。そこには家族愛があって、友情があって、仕事の苦しさがあって…、それは今の私たちと同じ。なので身構えずに観ていただけたらと思います」と言葉に力を込める。

 演じる百合子について「時代の象徴的な傷を負っているキャラクター。たくさんの方々が同じ境遇で苦しまれてきたのだろうなと切に感じながら演じています。心に傷を負っているからこそ、人一倍明るく生きている。普通は他人に自分の感情をそんなに見せようとしないと思うのですが、百合子は自分の大切な人には心を開く、とても人間らしくて愛情深い女の子です。朝子(杉咲花)に少し意地悪をしてしまう一面もあるのですが、好きの裏返しなのではないかなと思いながら演じています」と共感をにじませた。

 主演の神木の印象を聞かれると、初めて出会ったのは17歳のときだったと明かし、「たくさんのキャリアを積まれている方なのに、変わらずすごくナチュラルな佇まいでいてくださって。実は、さっきも神木さんに『どうしてそんなに自然体なの?』と聞いちゃいました(笑)。おかげで撮影現場の空気は柔らかくて。もちろんシーンに対しての緊張感はありますが、一緒に難しいニュアンスの演技に挑むときは、神木さんから『こういう言い方はどう?』と提案してくださることもあるんです」と、その人柄を称賛。

 ほかの共演者については「幼馴染を演じるのは、これまで共演したことがある方々なので、出演が決まった際はすごくうれしかったです。杉咲花ちゃんとは、花が14歳くらい、私は17歳くらいの頃に出会っているので『たおっち』と呼んでくれているほど。なので、幼馴染はこういうことだなって思いながら、お互い現場ではのほほんと話して過ごしています。賢将役の清水(尋也)くんは、いい距離感で賢将としていてくれています。多分みんな本当はおしゃべりなのですが、学生のようなわちゃわちゃした感じはなく、ほどよく静かで『みんな大人になったね』という感じ(笑)。昔の撮影のときとは雰囲気がまた違います」と感慨深い表情。

 本作は各地でロケ撮影を行っているが、「久しぶりにこんなに長く広い空を見ているなぁと。自然を見ることができるのでとても心が豊かになりますし、この前は撮影帰りに花火が上がっているのを見ることができました」とほほえむ。続けて「どんな環境での撮影でも、監督の皆さんの演出に助けられています。塚原あゆ子監督は、役の感情の流れを止めずに走らせてくれたり。『チア☆ダン』のときもお世話になった福田亮介監督は、作品の世界にズドンと入れ込んでくださる方。こんな素敵なチームの輪の中に入れていただいて、すごく光栄だなと思いながら撮影を重ねています」と、スタッフに信頼と感謝を寄せた。

 土屋の日曜劇場出演は2018年の『下町ロケット』以来、6年ぶり。「20代最後の年に日曜劇場に戻ってくることができて、とても光栄ですし、うれしい限りです」と喜び、「百合子は物語後半にかけてよりバックグラウンドが見えてくるような役どころ。たくさんの方々が感じてきた思いを、今の時代の人たちに百合子を通して心のバトンを渡せると思うと、すごく緊張しますし、プレッシャーもあります。でも、そのために自分はこの仕事をしてきたのかもしれないとも感じています」と真摯(しんし)に語る。そして「70年の時間軸の中に、さまざまな要素が詰まっていて、観れば観るほど、噛めば噛むほど味が出てくるような作品になっていますので、ぜひじっくり楽しんでいただけたらうれしいです!」とアピールして締めくくった。

 日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』は、TBS系にて10月20日より毎週日曜21時放送。初回25分拡大。

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