窪塚洋介×亀梨和也×南沙良『外道の歌』制裁拷問シーンのリアルさにひきこまれる!<撮影現場レポート>
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DMM TVオリジナルドラマ『外道の歌』メイキング写真 (C)DMM TV
撮影後に直撃すると、さわやかな笑顔で応じてくれた窪塚、亀梨、南の3人。拷問シーンなど壮絶な描写にも果敢に挑むドラマだが、窪塚は「これは悪、これは正義など、それぞれに言い分があって誰にも決められない部分もある。善悪について考えさせられるものが各話に盛り込まれている」と原作を読んで突き刺さるものがあったそうで、「自分は幸せに生きている方だと思うけれど、路地裏の一つ向こう側ではこういうことが起きているんだということが、生々しく描かれていた」と敬意を表し、続けて「亀ちゃんとは初共演。ご一緒できたら、楽しいだろうなと思った」と本作に乗り出す上では、亀梨の存在が大きかったと告白する。
一方の亀梨も「窪塚さんとご一緒できるということが、本作をお受けした大きな理由」だと息ぴったりに共鳴。「DMM TVだからこそできる表現もあるのではないかと感じ、そういった作品のテイストにも惹かれました」と話す。「原作をもともと読んでいた」というのが南で、「こういったジャンルの作品をやらせていただくのは初めて。窪塚さん、亀梨さんとご一緒できることもうれしかったですし、新しい挑戦をしてみたいと思いました」と覚悟したことを明かしつつ、実際に撮影に入り「お二人ともやさしくて、リラックスしてお芝居ができています。また、奈々子はゲームが好きな女の子。私もゲームが好きで、奈々子が劇中でやっているゲームも実際にやったことがあるもので。うれしかったです」と役柄に愛情を傾けていた。
DMM TVオリジナルドラマ『外道の歌』場面写真 (C)DMM TV
役作りに話が及ぶと、窪塚は「カモは今までやったことのないような役。セリフもほとんどなくて、1日に3ワードくらいしか言わないこともある。拷問シーン以外のカモは、寡黙なんです。サングラスをしていて、衣装もワンポーズしかない(笑)。言葉ではないところで芝居をしなければいけないキャラクターで、そういった意味でも新鮮です」と笑顔。役作りでは「重戦車」をキーワードとしているといい、「低いトーンでセリフを話すのもその一環。セリフの分量が少ないからこそ、低音ボイスでの演技ができる。今回はアクションにしろ、セリフの分量にしろ、トラが大部分を担ってくれていて亀ちゃんに甘えさせてもらっています」と感謝しきりだ。
この日見学した拷問シーンはカモが中心となって展開されたが、日常生活を映し出すパートでは、トラの躍動をたっぷりと目にすることができる。亀梨は「作品の光や明るさになれるよう、意識しています」と切り出しつつ、「トラは関西弁で話すので、日々練習しています。夜な夜な、ベッドサイドで方言監修の先生が吹き込んでくださった声を聞きながら過ごしています」とにっこり。「ハードな描写もありますが、カモ、トラ、奈々子の3人で過ごしている時間や、書店にいたりする時には、彼らのかわいらしいやり取りがあって。3人の不器用さや、抱えている過去も見応えがあります。ハードな描写と彼らの人間味というメリハリが、この作品を特別なものにしているのではないかと感じています」となぜ復讐屋になったのかなど、彼らが抱えている背景も注目だと語る。
南の「フレッシュな突破力」にも刺激を受けているという窪塚と亀梨。窪塚は「亀ちゃんの現場に向かう真面目な姿勢に毎日、熱い気持ちにさせてもらっている」、亀梨は「今日撮影していたシーンを見ていてもそうですが、カモがドン!と立っているだけで画として強いものがある」とお互いに高め合うように過ごしている様子。「この3人でカモ、トラ、奈々子をできたことがとてもうれしい」とうなずき合うなど、抜群のチームワークで作品づくりに取り組んでいた。(取材・文:成田おり枝)
DMM TVオリジナルドラマ『外道の歌』は、DMM TVにて配信中。