加藤シゲアキ主演、「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」再演決定
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◆演出・マキノノゾミ
新作劇の初日を開けるまでのムチャぶりの連鎖!迷走につぐ迷走!劇作家の受難につぐ受難ぶり!これはもう同業者として同情を禁じ得ないどころの話ではありません!いやもう実にリアル!実に滑稽!(だって現実の自分自身も、今まさにその状態の渦中ですから!)
というわけで、日本広しといえども、このフランス発の傑作コメディーを、強烈な思い入れと、熱烈なシンパシーをもって演出できるのは、もはや「このわたししかいない!」と思い上がって、初演の幕を上げてから二年!何と! 大好評につき再演の運びとなりました!
この二年の間に、わたしは何本かの新作戯曲を書き、加藤シゲアキくんもまた新作のベストセラー小説を書き下し出版いたしました!
つまりまあ、ありていに申せば、わたしと加藤くんは、よりいっそうエドモン・ロスタンの「境地」に近づいているわけであります!
この再演が「面白くないわけがない!」という、いちばんの根拠がそれです!
相変わらず意味なく「!」の多い文章ですが、そういうわけですので、面白くなるに決まってます!ええ、ますます!!
どうぞ、ご期待ください!!!
◆主演・加藤シゲアキ
「『エドモン』を再演したい!」とスタッフから聞いたのは 2023年、初演の東京千秋楽でした。まだ地方公演が残っているにもかかわらずそれほど手応えを感じてもらえたのは素直に嬉しかったです。がしかし、「この忙しない舞台をまたしても!?」と思ったのも事実であります。
まるで運動会のように走り回るこの舞台を、自分が本当にまたできるのかという不安は正直に言ってありました。
がしかし、運動会だからこその興奮、感動、達成感は確かにあり、それは観客の皆様にも伝わっていたと自負しています。
作品が書けず追い詰められていくエドモンには、私としてはやはり共感しかありませんし、だからこそ「シラノ・ド・ベルジュラック」という傑作が生み出されたのだと思えば、この再演をやらない理由もなく、私は再び走り回る準備を始めています。
前回来てくださった方々も、前回見逃してしまった方々も、興味を持たれたならばどうぞいらっしゃってください。そして一緒に歓喜しませんか。