ヘンリー王子がタブロイド紙と和解 「全面的かつ明白な謝罪」&19億円超の損害賠償獲得

電話の盗聴など違法に個人情報を収集したとして、タブロイド紙The Sunなどを出版するニュース・グループ・ニュースペーパーズ(NGN)を訴えていたヘンリー王子が、同社と和解し、「全面的かつ明白な謝罪」とポンドで8桁、少なくとも1000万ポンド(約19億円)の損害賠償金を獲得した。
【写真】2023年、ANLとの裁判で出廷したヘンリー王子
Varietyによると、現地時間1月21日にロンドンの高等法院で裁判開始を予定していたが、翌22日、本格的に議論が始まる前に土壇場で合意に至った。王子は同社の記者や私立探偵が、電話の盗聴など違法に情報を収集したとして訴えており、裁判では同社幹部による証拠隠滅についても議論される予定だったそうだ。ルパート・マードック率いるNGNは、これまでThe Sunに対する訴えを一度も認めておらず、今回の和解は歴史的なものと評価されている。
これを受け、NGNは王子の弁護士を通じて謝罪を発表。「私立探偵による違法行為など、The Sunが1996年から2011年の間、ヘンリー王子の私生活を深刻に侵害したことを全面的かつ明白に謝罪する」とし、また同社が発行していたNews of the World紙についても同様に、私立探偵による電話の盗聴、監視、個人情報の悪用があったと謝罪。さらに、王子の私生活や、母ダイアナ妃の私生活を深刻に侵害し、報じたことが、若い日の王子に影響を与えたとして謝罪した。
王子はDaily Mirrorなどを運営するMirror Group Newspapers(MGN)に対しても同様の訴訟を起こしていたが、2023年12月、ロンドンの高等法院が、王子側が指摘した33本の記事のうち15本について、「王子の携帯電話や彼の関係者の携帯電話をハッキング、または他の違法な形で得た情報に基づいて書かれた記事だ」と認定。MGNに対し約14.6万ポンド(約2870万円)の損害賠償を命じる判決を勝ち取っていた。
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