『クジャクのダンス』酒井敏也、悲しい過去を持つラーメン店の店主“染田”の人生に涙

広瀬すずが主演を務める金曜ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系/毎週金曜22時)の第4話が2月14日に放送された。第4話では、屋台ラーメン店の店主・染田進(酒井敏也)の過去が明かされ、心麦(広瀬)の父・山下春生(リリー・フランキー)との出会いのきっかけも判明。そんな染田を演じた酒井に、染田という人物について、今後の見どころを語ってもらった。
【写真】酒井敏也、山下親子(広瀬すず&リリー・フランキー)が通うラーメン店の店主・染田を演じる
◆酒井敏也、演じた染田に感情移入「本当にかわいそうすぎて、泣いちゃいました」
本作は、浅見理都の同名漫画を原作に、クリスマスイブの夜に元警察官の父親を殺された娘・山下心麦が、遺された手紙を手がかりに真相に迫るヒューマンクライムサスペンス。父が遺した手紙には“冤罪(えんざい)”の文字が…事件の真相に迫るとき、現在と過去の2つの事件が複雑に交錯していく。
第4話では、屋台ラーメン店の店主・染田が心麦の父・山下春生が遺した手紙の偽造を告白。しかし、心麦に問い詰められると、染田は「偽造していない」と明かす。弁護士の松風義輝(松山ケンイチ)の力を借りて、警察に掛け合おうとするも染田は行方不明に。まもなく遺体となって発見されてしまう。
――染田というキャラクターをどのように作り上げていきましたか?
酒井:屋台ラーメン店の店主と聞いたときは、ほっこりするような役なのかと思いきや、寂しい過去を持っていてびっくりしました。染田さんを演じるにあたっては、監督のプランに任せようと考えて挑んでいます。ただラーメン屋さんということで、時間を作ってもらって湯切りなどの練習をしました。ただ、まだ湯切りは下手で…。自分で作ってみたりもするのですが、難しいですね。具は用意していただいているので、その通りに作れば染田さんのラーメンになるはずなんですが、自分で一から作ると違っていて…、ラーメンって奥深いですね。
――第4話で染田が抱えていた過去が明らかになりました。
酒井:本当にかわいそうすぎて、泣いちゃいました。原作、台本の両方とも読んでいますが、染田さんはこんな展開を迎えてしまうのかと。染田さんのように苦しんだ方は、きっとバブルが弾けたときにたくさんいらっしゃったんですよね。うちの実家もどちらかというとそんな感じでした。染田さんのようにアパートで1人で寂しく暮らすというのは、本当に切ないなと感じました。
――染田という役に、だいぶ感情が乗ったのですね。
酒井:僕もしばらく1人で生活していた時期があったので。家へ帰って「ただいま」と言ったら、「おかえり」と言ってもらえる人がいないことは本当に寂しいんですよ。そして染田さんは息子の悟のことを離れてからもずっと思っていたんだなと。染田さんの最後は事故なのか事件なのか曖昧な感じですし、誰か弔ってくれる人はいるんですかね…。
――山下親子の姿に、自身の息子を思う気持ちが重なったんですかね。
酒井:染田さんが思い描いていた家族の続きを見せてくれたのかなと思います。