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ONE OK ROCK・Taka×飯田和孝P、世代を超えて共鳴する2人が語る音楽制作のポリシーとドラマへの思い/『御上先生』対談前編

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TAKA

ONE OK ROCK

飯田和孝

◆音楽とドラマの融合――Takaが楽曲タイトルに込めた真意と粋な演出

飯田:改めて、楽曲に込めた思いを聞かせていただけますか?

Taka:本作の企画書を読んだとき、ちょうどその頃僕たちが作っていたアルバム「DETOX」のテーマとすごくリンクしていると感じました。どこまで攻めていいのか少し迷いもあったのですが、この曲がドラマの世界観に一番合うなと思って。タイトルの「Puppets」は人形を意味しますが、ここでは大統領や社長など、何か問題が起きたときに表に出て責任を取る存在を指しています。でも、その背後にはもっと大きな力がある。「Puppets」が交代することで一時的に人々の気持ちは落ち着くけれど、もうそんな仕組みには騙されない。あなたたちの用意したお人形さんの言うことは聞かないんだよ、という思いを込めています。日本語だと強烈だけど、英語なら伝わり方が違うかなと思って(笑)。

飯田:そんな深い意味が込められていたんですね。僕は単純に「意志を持たない人間」というイメージしか浮かばなくて、お恥ずかしいです。

Taka:いえいえ! ちなみに最初はすべて英語の歌詞だったのですが、ドラマの主題歌なら日本語を入れた方がいいという意見が出てきました。最近の僕らの曲で歌い出しが日本語なのは珍しいのですが、これならひょっとしたら制作側の皆さんも喜んでくれるかもと思って。もしかしたらギリギリのラインかもしれませんが、僕らなりに考慮した言葉で歌詞を書かせていただきました。

飯田:実際にドラマと共に流れるのを見ていかがでしたか?

Taka :素晴らしい作品とコラボレーションして世に出すことの強さや影響力の大きさを実感しました。制作段階で身近な友人たちに聴かせることもあるんですが、曲単体ではなかなかイメージしづらいみたいで。ドラマと共に流れることで曲の意味が広がったのか、何度も聴かせていたはずの友人から「ドラマを見たらもう一回聴きたくなった!」とか「めっちゃ合ってた!」って連絡が来るんです。「前にも聴かせたのにな…」って思いながら(笑)。でも、自分自身もエンディングを見たときに、「この曲、こんなに良かったんだ」って感じました。

飯田:そう言っていただけて安心しました。日曜劇場には「温かくて家族で見られる作品」というイメージがあるのですが、今回はそれを壊したいと思っていて、通常なら選ばないハードロックでいきたいと最初から決めていました。第1話のエンディングでは、キャスト・スタッフをはじめ、視聴者の皆さんにもテレビドラマの良さを感じてもらえたと思います。僕らはとにかく誠実に、見てくれる人に最大限のエンターテインメントを届けたい。そのための最後のピースに、ONE OK ROCKさんの楽曲が完璧にハマって。テレビドラマもまだまだ心を揺さぶるコンテンツを作れるんだと実感した瞬間でした。実は、生徒たちにも内緒にしていたんですよ…。

Taka:え、そうなんですか!?

飯田:そうなんです(笑)。第1話の放送を撮影現場で何人かの生徒たちと一緒に見ていたんですが、イントロが流れてTakaさんの声が聴こえた瞬間、「えっ!?」「うそでしょ!」って驚いていました。

Taka :マジですか!? それはうれしいですね。逆にそれまで誰が主題歌か聞かれなかったんですか?

飯田:聞かれましたけど、「当ててごらん」って返していました(笑)。でも、最初の顔合わせのときから「18祭」がきっかけで企画がスタートしたことは伝えていましたし、生徒たちだけに渡した小物入れにも歌詞の一部を刻んでいたので、ヒントは結構散りばめていましたね。

Taka:生徒のカバンのキーホルダーにラバーバンドのグッズを使ってもらっているっていう裏話もSNSで見ました! すごい伏線を張っていたんですね。

飯田:第1話が終わったあと、生徒たちが「あのフレーズって…!」って気づいて駆け寄ってきたりもして(笑)。だから「最初から言ってたでしょ?」って返しました。生徒たちの反応も、世の中のリアクションも本当に大きくて、改めてONE OK ROCKさんのパワーを実感しています。

 日曜劇場『御上先生』は、TBS系にて毎週日曜21時放送。

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