櫻坂46「11th Single BACKS LIVE!!」 中嶋優月を座長にファン魅了 小池美波は最後の「BACKS LIVE!!」に
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ここからライブは終盤戦に突入。中嶋センターによる「条件反射で泣けて来る」でクライマックスに向けて熱量が増していくと、続く「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」では小島を中心に据え、オリジナル同様に糸を使った演出でBuddiesの視線を釘付けにする。また、「僕は僕を好きになれない」ではセンターの大沼が彼女らしい表現や表情でこの曲をより見応えのあるものへと昇華させ、「油を注せ!」では武元による椅子を使った独創的なパフォーマンスや圧倒的なソロダンスを交え、会場の熱気を沸点まで到達させる。
最後の曲に入る前、座長の中嶋は「私は自分はひとりだったら普通の人間。加入前からそう思うことが多かったです。何者かになりたい、変わりたいとすら思えなかった瞬間もあります。期待しなかったら傷つかない、そういう弱気な面がずっと嫌いでした」は過去の自分を振り返る。そして「このメンバーと一緒にライブを作っていく中で、私と同じような感情を持っている誰かに『無駄なことなどひとつもない』と伝えたくなりました。好きになれない一面もこのステージで生かしてやろうと、そういう思いでステージに立っています。ひとりだったらなんでもない自分が、誰かに力を届けられるかもしれない。この櫻坂46という場所は私にとっての希望です」と前向きなメッセージを寄せると、そんな自身の覚悟を示すようなソロダンスを披露し、本編ラストナンバー「Nothing special」へと突入する。力強さと繊細さ、スピード感とおおらかさと相反する要素が随所に混在する、メリハリの効いたダンスでグループの多様性を見事に表現してみせ、最後は自然ににじみ出た笑みとともにライブ本編は幕を下ろした。
アンコールではメンバーがこの2日間を振り返っていく。幸阪は「今回は明るいメンバーが揃っていて、リハーサル期間からネガティブな感情になった記憶がなくて。座長を務めてくれたゆーづ(中嶋)はずっと変わらず、メンバーの前で不安な顔を見せずに、“家族の名前当てゲーム”とかしょうもない遊びにも付き合って笑ってくれて(笑)」と座長の中嶋を讃え、小池は「私が初めて『BACKS LIVE!!』に参加したのは3rdシングルのとき。当時はプレッシャーで苦しく感じて、自分のことでいっぱいいっぱいでしたが、気付いたら『BACKS LIVE!!』がこんなに楽しい空気になっていて。卒業する前にもう一度経験させていただけたことが嬉しく思いました」、小田倉は「10枚目シングルをけがでお休みしてしまったので、今シングルは私自身どうなってしまうんだろうと思っていた中で、このメンバーだったからこそ、皆さんと一緒だったからこそ楽しいライブを作れたことがうれしかったです」とそれぞれ感謝を伝える。最後に中嶋が「みんなで最後、笑顔で歌いましょう!」と呼びかけると、ラストナンバー「I'm in」でステージ上と客席とがひとつになって、この日のライブを大成功のうちに終えた。
ライブはここで終わるはずだったが、さらなるアンコールを求めるBuddiesの声援とクラップは鳴り止まない。すると、メンバーが再度ステージに登場し、中嶋が「イヤモニ越しにも皆さんの声がよく聞こえてきて、気持ちの共有ができていたのかなと実感しました」と目を潤わせながら喜びを伝える。そして、「最後に今日までの思いを込めて、全力でお届けします!」と再び「Nothing special」をパフォーマンスして、2日間にわたる『11th Single BACKS LIVE!!』は完結した。
3月7日公演セットリストは以下の通り。
Overture
01. ULTRAVIOLET
02. 愛し合いなさい
03. 19歳のガレット
04. 確信的クロワッサン
05. 夏の近道
06. 縁起担ぎ
07. 今さらSuddenly
08. イザベルについて
09. 行かないで
10. 嵐の前、世界の終わり
11. 引きこもる時間はない
12. 隙間風よ
13. 条件反射で泣けて来る
14. なぜ 恋をして来なかったんだろう?
15. 僕は僕を好きになれない
16. 油を注せ!
17. Nothing special
<アンコール>
I'm in
<ダブルアンコール>
Nothing special