日向坂46キャプテン・佐々木久美が卒業 約9年の活動は「本当に幸せ」 新キャプテンは高橋未来虹

日向坂46が5日、6日の2日間にわたり、神奈川県・横浜スタジアムでデビュー6周年記念ライブ「6回目のひな誕祭」を開催した。日向坂46としての全楽曲102曲に加え、けやき坂46時代の楽曲も含めた全113曲を披露。会場には多くの“おひさま”(=日向坂46ファン)が集結し、記念すべき2日間を盛大に祝った。6日の公演後半には、一期生でキャプテンの佐々木久美の卒業セレモニーが行われた。本稿では、その模様をレポートする。
【写真】日向坂46キャプテン・佐々木久美が卒業 日向坂46「6回目のひな誕祭」ライブフォト
約3時間に及ぶ本編が終わると、いよいよ佐々木の卒業セレモニーへ。ドレス姿での登場かと思いきや、かつて一期生が起こした“立てこもり事件”をセルフオマージュした小芝居が始まり、笑いとどよめきが広がる。すると、部屋から飛び出した佐々木が、昨年12月の東京ドーム公演でオードリー・若林正恭が自転車で登場したシーンを彷彿とさせるように、「ひらがなで恋したい」をバックに自転車で登場。ユーモアたっぷりの演出で観客の心を掴んだ。
ステージに到着した佐々木は、四期生と「夕陽Dance」、三期生と「青春ポップコーン」、二期生と「恋した魚は空を飛ぶ」、そして全メンバーで「ハロウィンのカボチャが割れた」を披露した。
続いて、これまでの歩みを振り返るVTRが上映され、今度こそ純白のドレス姿で佐々木が再登場。「先ほどは私の最後の“お願い茶番”に付き合っていただき、ありがとうございます」と笑顔を見せ、アイドルを志した原点について語った。
乃木坂46や欅坂46への憧れから、記念受験のつもりで受けたオーディション。夢を持てなかった自分が、「グループに入ってからは、いつの間にか“みんなの夢”が“自分の夢”になっていた」と語った。
なかでも心に残ったのはライブの時間。「皆さんそれぞれの生活がある中、私たちのために来てくれて、声を出し、ペンライトを振ってくれる。その時間が本当に大好きでした」と、ファンへの感謝を伝えた。
これまで支えてくれた家族や友人、スタッフにも感謝の言葉を述べ、五期生から同期の一期生まで、それぞれの期に向けた思いも語った。「みんなのことが大好き。しんどい時も、みんなと話してるとすごく元気が出るし、毎日助けられています」と心からの思いを届けた。
最後に、“おひさま”へ向けては「皆さんがかけてくださる言葉、支えてくださる力は偉大で、私たちは何度も助けられてきました」と感謝を伝え、「“これから幸せになってね”って言われるけれど、私は今が一番幸せです。こんな幸せはもう一生超えることがないと自信を持って言えます」と笑顔で語った。
「約9年間、日向坂46、そしてひらがなけやき坂46として活動できたことは一生の宝物です。今まで本当にありがとうございました」と深い感謝の言葉で締めくくった。