池松壮亮、約10年目の金田一耕助役は「ようやく馴染んできたような気がしています」

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俳優の池松壮亮と月城かなとが9日、都内で行われた特集ドラマ『シリーズ横溝正史短編集IV~金田一耕助 悔やむ~』合同取材会に出席。自身にとっての本シリーズを「特別なもの」と語った。
【写真】「悪魔の降誕祭」で共演する月城かなとと取材会に登場した池松壮亮
本作は、2016年に放送開始された「横溝正史のミステリー作品を、気鋭のクリエイターたちがほぼ原作どおり映像化」するシリーズの第4弾。今回は「悪魔の降誕祭」「鏡の中の女」「湖泥」の3本立て。シリーズ初回から金田一耕助を演じるのは、金田一の実年齢に近づきつつある池松。月城は第1回「悪魔の降誕祭」に出演する。
池松は金田一を演じることについて「約10年目に入りました。当時26歳の頃だったんですけど、『こんなに若くて金田一をやれるんだろうか』ってずっと不安でした」と打ち明けつつ「時間がかかりすぎですけど、ようやく馴染んできたような気がしています」としみじみ。「毎回そうですけど、バラエティ豊かな、一堂に会するのはなかなかこういう機会じゃないと(ない)という方にたくさん出ていただいています。月城さんをはじめ、本当に素晴らしい表現をする方が集まって、おもしろい化学反応が毎回起こっています」と本作をアピールした。
俳優人生を歩む上でこのシリーズはどのような存在かという質問に、池松は「最初にお話をいただいたときは、こんなに続くと思っていませんでした」と打ち明け「これだけの年数同じ役をやるということはこれまでないので、本当に自分にとって特別なもので、縁が深いもの、そういう感覚です」と回答。今後については「どうなるかわからないですけど、また続けるのであれば、これまで見てくださった方、あるいはここから入る方々によりおもしろがっていただけるように、何か違った展開も含めていろいろと目指していければなと思います」と意気込んだ。
月城は「この作品が私にとっては初めての映像になりまして、今振り返って見てみると、すごく緊張していたんだな、と思います(笑)」と述懐。現場の雰囲気については「口数が多い方ではないんですけど、池松さんがすごく頼もしく優しくリードしてくださいました」と振り返り「これから始まる自分の俳優としての第一歩として、この作品に出れたことを改めて光栄に思っています」と言葉に力を込めた。
『シリーズ横溝正史短編集IV~金田一耕助 悔やむ~』は、NHK BSP4Kにて4月19日19時30分より3本一挙放送。NHK BSにて4月24日より隔週木曜20時30分放送。