ロバート・デ・ニーロの娘がトランスジェンダーであることをカミングアウト

映画『タクシードライバー』や『グッドフェローズ』、『アイリッシュマン』などで知られる名優ロバート・デ・ニーロの娘アイリンが、Them誌のインタビューでトランスジェンダーであることを告白した。
【写真】ピンクのブレイズがとってもお似合いのアイリン
現在29歳のアイリンは、1995年に、デ・ニーロとタウキー・スミスの間に双子にきょうだいジュリアンとともに生まれた。79歳にして第7子をもうけたデ・ニーロにとって、3番目の子どもである。
2000年代初頭、ニューヨークで育った彼女は、幼い頃から自分のクイア性を意識し、高校生の頃にゲイであるとカミングアウト。しかし、実際にホルモン療法を始めたのは、昨年11月、年齢を重ねても女性らしくありたいと言う願望からだったそうだ。「トランスジェンダーの女性たちが、特にソーシャルメディアのような公共の場で、オープンに、正直に話し、声を聞いてもらうことに成功しているのを見ると…もしかしたら、遅くないかもしれない、今からでも始められるかもと思うんです」と打ち明ける。
デ・ニーロの娘でありながら、普通の暮らしをさせたいという両親のもと、スポットライトを浴びずに来た彼女は、今年に入り、髪の毛もピンクのブレイズヘアにチェンジ。アフリカ系のトランスジェンダー女性としての道を歩み出している。しかし3月、DailyMailが女性の格好をした彼女の姿をキャッチし、大々的に報道。タブロイド各紙がそれに続いたことで、カミングアウトの機会を逃してしまったそうだ。
彼女によると、女性らしさ、男性らしさと言うステレオタイプがあるように、世間にはゲイらしさ、トランスジェンダーらしさと言うステレオタイプがあるようだ。白人とアフリカ系を両親に持ち、クイアである彼女は、幼いころからこうした枠に当てはまらず、ひときわ生きにくさを感じていたという。「私と同じように黒人で、クイア、XSサイズじゃない人、1人にでも影響を与えられたらと思います」とコメント。またアフリカ系トランスジェンダーやノンバイナリーの若者の自殺率が高ことに触れ、包括的で幅広いサポートを提供したいと語った。
引用:「Them」インスタグラム(@them)