西島秀俊×グイ・ルンメイ『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』、“違和感”と“緊張感”に満ちた特報解禁

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西島秀俊が主演を務め、台湾のグイ・ルンメイが共演する日本・台湾・米国合作映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』より、西島とグイ・ルンメイ演じる夫婦が悲劇にほんろうされ崩壊していく姿を描く、“違和感”と“緊張感”に満ちた特報映像が解禁された。
【動画】不穏な空気に胸騒ぎ!『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』特報映像
本作は、誘拐事件を発端に破綻していく家族を通して、ニューヨークという大都会の片隅で生きる上での、見えない人種の壁、孤独、人と人が分かり合うことの困難さなどを描いた濃密なヒューマンサスペンス。
主演は西島秀俊。その妻役には、ベルリン国際映画祭の最優秀作品賞を受賞した『薄氷の殺人』や『鵞鳥湖の夜』に出演するなど、台湾を代表する国民的女性俳優のグイ・ルンメイ。監督・脚本は真利子哲也が務める。
ニューヨークで暮らす日本人の賢治(西島)と、台湾系米国人の妻ジェーン(グイ)は、仕事や育児、介護と日常に追われ、余裕のない日々を過ごしていた。ある日、幼い息子が誘拐され、殺人事件へと発展する。悲劇にほんろうされる中で、口に出さずにいたお互いの本音や秘密が露呈し、夫婦間の溝が深まっていく。ふたりが目指していたはずの“幸せな家族”は再生できるのか?
今回解禁された特報映像には、トランプ再選後のアメリカ・ニューヨークで暮らすアジア人夫婦が、息子の誘拐という悲劇に襲われ、とある秘密を抱えながらほんろうされ崩壊していく姿が映し出される。
消えた息子を探しながらもすれ違い葛藤する賢治とジェーンに、絶え間なくたたみかける数々のノイズ。押しかけてくる強盗、暗闇で銃を発砲する賢治、“BLANK”と落書きされた車、不穏な音楽、故障した車の耳障りな雑音など、不穏な要素が不協和音のように重なり、目の前にある事実が疑わしくなるような不安定さ、じりじりと嫌な予感が迫ってくる。
ラストには、4月に公開されたティザービジュアルに描かれ話題を呼んだ謎の人形も登場し、本作がまとう“違和感”をより一層際立たせる。賢治の「Who is it?(誰だ?)」という問いかけの先にいるのは一体何者なのか?夫婦が抱える秘密とは。ともに“しあわせな家族”を目指しているはずなのに、なぜ妻と夫は食い違っていくのか?すれ違い崩壊していく夫婦の姿を、息が詰まるような緊張感で描いた胸騒ぎを覚える予告編となっている。
映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』は、9月全国公開。