『ルパン三世 カリオストロの城』6.27金ローで放送! 宮崎駿初の長編アニメ監督作品

『ルパン三世』の2Dアニメーションとして約30年ぶりの完全新作となる劇場版『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』が6月27日公開となるのを記念し、『金曜ロードショー』(日本テレビ系/毎週金曜21時)では、『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)を6月27日にノーカット放送する。
【写真】名シーンだらけ! 『ルパン三世 カリオストロの城』場面写真
宮崎駿監督が初めて長編アニメーションで監督を務めた作品で、昨年で公開から45周年を迎えた本作は、疾走感あふれるカーチェイス、お宝を巡るサスペンス、ヒロイン・クラリスとのほのかなロマンス、ルパンと仲間たちのアクションシーン…ルパン三世の魅力が全て詰まった名作だ。
ルパンと次元は、カジノから大金を盗み出すものの、全て偽札だったことに気づき、その出どころをたどるため、カリオストロ公国へと向かう。その道すがら、謎の男たちに追われていた少女クラリスを救い出すが、わずかな隙に奪われてしまう。クラリスの残したヤギの指輪を手に、要塞(ようさい)のようなカリオストロの城へ潜入していく…。
宮崎監督によると、物語の発想の源となったのは、モーリス・ルブランによる「アルセーヌ・ルパン」シリーズの一編『緑の目の令嬢』。監督が中学生時代に何度も読み返したお気に入りの一冊だという。
ルブランによる「怪盗アルセーヌ・ルパン」シリーズには『カリオストロ伯爵夫人』という作品が存在する。実は“クラリス”というヒロインの名前も、この物語に登場する女性の名前が由来。小説では、若き日のルパンの恋人になる絶世の美女として描かれていた。
また、江戸川乱歩の『幽霊塔』という小説も監督に影響を与えている。米国人作家が書いた小説『灰色の女』を黒岩涙香が翻案し、その後、乱歩が日本を舞台にリライトしたものが、宮崎監督が読んでいた乱歩版『幽霊塔』だという。
小説『幽霊塔』の舞台は、時計塔がある古い屋敷。宮崎駿監督はその時計塔を題材にいつか物語を作りたいと思っていたのだとか。監督の愛読書『怪盗アルセーヌ・ルパン』と『幽霊塔』。二つの作品から影響を受け『カリオストロ城』が誕生した。
番組の後半には、最新作に関する特別映像も公開となる。
アニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』は、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にて6月27日21時放送。
※宮崎駿の「崎」は「たつさき」が正式表記。