山田洋次×倍賞千恵子×木村拓哉『TOKYOタクシー』心揺さぶる予告編&ビジュアル解禁

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映画『TOKYOタクシー』より、すみれ(倍賞千恵子)と浩二(木村拓哉)の人生が交差し動き始める予告編と、仲むつまじく腕を組む2人を写し出したメインビジュアルが解禁された。
【動画】感動と涙のラストを予感させる『TOKYOタクシー』本予告
山田洋次監督の91本目の作品となる本作は、フランス映画『パリタクシー』を原作に、昭和から平成、令和と、日本に生きる人々を長年描き続けてきた山田監督が、刻々と変化する大都市<東京>を舞台に、人生の喜びをうたいあげるヒューマンドラマ。
山田監督作品には欠かせない倍賞千恵子、そして『武士の一分』以来19年ぶりの山田組参加となる木村拓哉。さらに蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、イ・ジュニョン、笹野高史など多彩なキャストが集結した。
ある日タクシー運転手が乗せたのは、人生の終活に向かうマダム。東京から葉山へと向かいながら、彼女の思い出の地をめぐるうち、彼女の壮絶な人生が明らかになっていく。他人同士だった2人の人生が交差し、やがて想像もしなかった“奇跡”が訪れる―。
予告映像は、木村演じるタクシー運転手・浩二が、倍賞演じるすみれをタクシーに乗せる場面から始まる。「お客さん、行き先は?」「お伝えしたと思うけど」と、最初はそっけない2人だったが、会話を重ねるうち次第に心を許し始めたすみれが「運転手さんの初恋はどんなだったの? お相手はどんな人?」と浩二に質問攻め。「覚えてませんよ、そんなの」と答える浩二に、「あらつまんない、照れてるのね!」と肩をパシッとたたくという楽しい掛け合いが映し出される。
そんなすみれの依頼は、神奈川・葉山にある高齢者施設まで送り届けてもらうことだが、東京の見納めにいくつか寄ってみたい所があると浩二に伝える。思い出の地を巡りながら、彼女は自らの過去を語り、その壮絶な人生が明らかになっていく。
映像中盤には、若き日のすみれ(蒼井優)が、「二度とこんなことさせないから!」と泣きながら子どもを抱きしめる姿や、裁判所の証言台に毅然(きぜん)とした表情で立つ回想シーンも映し出される。果たして、かつてすみれに起こった出来事とは…。
そして浩二の、「今生きているから、この景色を見ることができるんです。死ななくてよかったんだ、すみれさんは」という言葉に「そうね。あなたにも会えたんだものね」と返すすみれ。タクシー運転手と乗客という他人同士の関係からタクシーの旅を通じ深く心が通いあったように感じられる。
ラストに印象的に映し出されるのは、浩二がタクシーの中で涙するシーン。あふれ出す涙を拭う浩二の、さまざまな感情が入り混じった表情。浩二の涙の理由、そして旅の最後に待ち受ける“奇跡”とは。
メインビジュアルは、鮮やかな夕日を背に腕を組んで歩く、2人の穏やかな笑顔が印象的。会話を交わすうち思わず笑みがあふれた、楽しいひとときを切り取ったビジュアルとなっている。
また追加キャストも解禁。若きの日のすみれが、ある事件で証言台に立つ際の裁判官を、今回山田監督作品に初出演となるマキタスポーツ、すみれが向かう高齢者施設のスタッフ役には『こんにちは、母さん』など山田組に多数出演している北山雅康、すみれの息子・勇役を現在放送中のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で主人公・柳井嵩の幼少期を演じた木村優来、さらにすみれと浩二が食事をするレストランで居合わせた客役に、『学校III』以降山田組の常連で『キネマの神様』以来の出演となる小林稔侍が本作の脇を固める。
映画『TOKYOタクシー』は、11月21日より全国公開。