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韓国発ホラー『層間騒音』恐怖の団地にはびこる不穏なアイテム・人物カットが一挙解禁

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映画『層間騒音』場面写真
映画『層間騒音』場面写真(C)2025 FINECUT Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED

 韓国発のホラー映画『層間騒音(そうかんそうおん)』(10月10日公開)より、惨劇の舞台となる団地に点在する、不穏なアイテム・人物を写したカット18点が一挙解禁された。

【写真】危険なワードが並ぶ張り紙、不気味過ぎるイラスト帳、血塗られたカット…不穏な写真イッキ見

 ドン、バタン、カタカタ…。日常生活で耳にする何気ない生活音。しかし、もしその音の発信源が分からず、得体の知れない恐怖を伴う“怖音(ふおん)”だったとしたら――。タイトルにある「層間騒音」とは、集合住宅において上下階から聞こえてくる足音、話し声、ドアの開閉音、家電製品の音などの生活音を指す、韓国の言葉である。

 原因不明の騒音が鳴り響く、古い団地を舞台とした本作は、2025年6月に韓国で封切られた。公開と同時に口コミが爆発的に広がり、韓国映画の中で3週連続第1位を獲得。ジャンル映画に特化し、世界的権威のある第57回シッチェス・カタロニア映画祭のアンヘル・サラ・コルビ芸術監督からは「今年最高のジャンプスケア」と評され、他からも「『仄暗い水の底から』の再来」「韓国ホラーの新たなマスターピース」という高評価を得ている。

 主人公ソ・ジュヨンを演じるのは、ドラマ『ジャガイモ研究所』のイ・ソンビン。怪しい隣人役を、Netflixシリーズ『未知のソウル』で注目を浴びたリュ・ギョンスが務めている。

 監督は、ミジャンセン短編映画祭「4万回の殴打」部門で最優秀作品賞の受賞歴を持つ実力派、キム・スジン。音響監督を『哭声/コクソン』『コンジアム』のパク・ヨンギが務め、身の毛のよだつサウンドを生み出している。

 たくさんの住民が住む古びた団地を舞台に、惨劇が繰り広げられていく本作。今回到着したのは、団地に点在する、不穏なアイテムや人物を写したカット18点。

 中でも目を引くのは、ソ・ジュヨンが住む604号室の玄関扉に貼られた張り紙。黒いマジックで「頼むから静かにしてください」と大きく書かれており、不穏な匂いが漂う。さらに、赤いマジックで「ぶっ殺すぞ うめき声 椅子の音 足音」と物騒なメッセージが殴り書きされた張り紙のカットも。これらは近隣住民にも悪影響を及ぼすほどの怖音が、団地に轟(とどろ)いている事を示すアイテムとも言える。

 そのほか、これらの張り紙を作成した可能性が高いと思われる、504号室の住民男性の姿を捉えたもの、彼が真夜中にインターホンを鳴らして、604号室にいるソ・ジュヨンを訪問する不気味なシーンも捉えており、不適に笑う表情に寒気が襲ってくる。予告編でこの男は、訪問時に包丁を手にしている事が明らかとなっており、ジュヒの失踪に関わっている可能性も否定できない、究極に怪しい存在だ。

 さらに、団地の下にある謎の巨大な空間で異物が放置されている光景や、子供のイラスト帳に描かれた交通事故らしき絵、“901”と書かれた血文字、血を出しながら壁にすがる人物、足に血痕が付着している赤いワンピース姿の女性など、血塗られたカットの数々が。

 そしてソ・ジュヨンが、耳を押さえながら怖音を遮断する姿、人差し指を口元に当てながら“静かに”という意味深なジェスチャーをしている姿も収めている。

 キム・スジン監督は「集合住宅は韓国で非常になじみ深い建築物なので、慣れた空間をどう活かすかに悩みました。古すぎず、きれいすぎない、相応の規模を持つ団地が必要でしたが、理想の団地を見つけることが出来ました」と振り返る。

 続けて「怖音は、この映画において最も重要な要素で、いくつもの場面の音の表現をめぐって、音響監督と絶えず議論しました。“音がないこと”も一つのサウンド表現だと考え、いつ音を聞かせ、いつ沈黙を保つのか、そのタイミングについてたくさん話し合ったんです」と、観客を“ゾクッとさせる”ための工夫を明かした。

 映画『層間騒音』は、10月10日より全国公開。

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