アカデミー賞ノミネート『アメリと雨の物語』永尾柚乃ら吹き替えの本編映像解禁 小島秀夫&タサン志麻ら著名人コメントも
関連 :
■片渕須直(アニメーション映画監督)
日本家屋の急角度な階段、ちゃぶ台、障子の落書き。
見覚えのある花々、トカゲや虫たち。
ザ・ピーナッツのメロディ。
玄関の模様ガラス越しの見え方は、子どもの目でしか味わえない。
子どもが死と喪失を身近に感じるのは、自分自身のまっさらな「生」を生き始めたばかりだからだ。
この映画の作り手たちは友人で、同志だと思っている。
子どもにしか持てない瞳を思い出させてくれて、ありがとう。
■小島秀夫(ゲームクリエイター)
アニメーションでなければ描けない豊かな映像が素晴らしい!! ベルギーの作家が日本で過ごした幼少期を描いた自伝的小説。それをジブリに影響を受けた外国人監督たちが、“潤い”を忘れた我々に“佇まい”を思い出させてくれる。失われた日本の原風景、四季、慣習や行事を、“雨(アメリ)”という少女の眼を通して吸収する。人生に降り注ぐ“雨”のように。
■堤大介(トンコハウス/アニメーション映画監督)
久しぶりに、スタジオジブリの初期作品を観たときのような懐かしさと温かさを感じる映画だった。
この映画を観て感じたのは、僕たちがかつてジブリ映画を観て感じてきた「時間の流れ」だ。
作り手の徹底した観察によるアニメーションは、シンプルな絵柄でありながら、そこに宿る圧倒的なリアリティに驚かされる。
子供も大人も、小さな画面で短い動画を延々と消費しているこの時代。だからこそ、僕たちが忘れかけている「ゆっくりした時間の流れ」を、この作品で感じてほしい。頭ではなく、ハートで。
■久野遥子(アニメーション作家・映画監督)
無数の「初めて」が溢れる、祝祭のようなアニメーション!
身震いするほどの嬉しさも言葉にできない悲しみも、
つるつるしたまるい瞳に一つ残らず映り込んでいる。
たとえあの日感じた全てをいつか忘れてしまっても、雨は、世界は、あなたのためにあるんだよ。
■水尻自子(アニメーション作家)
意識の気配を映し出す目の動きや視線の細やかさに、静かに引き込まれていきました。
リアルとファンタジーの狭間を水のように揺れ動く世界。
やわらかく、止まらずに動き続ける息づくアニメーションが、身体をもって生きていることの幸せを感じさせてくれます。
■水江未来 (アニメーション作家)
幼少期の子供は抽象的な世界を生きている。
光と水の煌めきに包まれ、喜びと共にメタモルフォーゼする。
しかし、この世界の現実に直面する度に、
その抽象世界は少しずつ失われていくのかもしれない。
かつて私の中にもあった世界を思い出す。
■伊藤さとり(映画評論家)
無限の想像力により広がる不思議な世界。
そんな子供の視界を包み込むようなタッチで描き
そこから見えてくる大人の不思議が伝える歴史の分断。
年齢にとらわれない愛情表現の物語にすっかり魅了された。
■青梅美芽(アニメーション作家)
アニメーションにしかできない表現がぎっしり詰まっていて、片時も目が離せない映画でした。
成長物語の別軸に、常に深いテーマが横たわっていて、鑑賞後は世界の見方をすこしフラットにしてくれる、
子供から大人、万人にオススメしたい名作です。
■タサン志麻(家政婦)
里山の古民家で3人のフランス語を話す子供達。家族に寄り添い、支える家政婦のニシオさん。
私にとっては不思議と見慣れた、ほっとするような情景のなか、たった一枚のチョコレートが、餌に群がる鯉たちが、雫を纏った風景が、小さなアメリの瞳の奥で、こんなにも鮮やかに、激しく、美しく輝いている。

