特集ドラマ『手塚治虫の戦争』メインビジュアル完成 音楽・漫画考証・監修が解禁
■田島彰洋プロデューサー
手塚治虫と大寒鉄郎。逆境の中でも描くことをやめなかった二人の情熱。創作の原点となった少年時代のみずみずしさ。そして、時間も世界も異なる二つの物語。原摩利彦さんの音楽は、そのすべてに静かに寄り添い、複雑に絡み合う二人の物語に1本の芯を通してくださいました。最初にメインテーマのデモを聴いた時、鳥肌が立ち、自然と涙がこぼれました。その感動は今も忘れられません。
このドラマを象徴する一枚とは何か。私たちがたどり着いたのは、「焼かれてもなお残る漫画」でした。原作『紙の砦』で、大寒鉄郎が描きためた漫画は戦争によって無惨に引き裂かれてしまいます。それでも漫画家になる夢を諦めない魂と、容赦なく降りかかる戦火。そのぶつかり合いこそ、このドラマにおける、手塚治虫の創作の原点を象徴するビジュアルになると考えました。
メインビジュアルの漫画原稿は、ドラマで描かれる青春のワンシーンを、手塚治虫先生の元アシスタント・三浦みつる先生にネームを起こしていただき、つのがい先生に作画していただきました。「先生ならこの一コマをこう切り取るはず!」。そんなこだわりが詰まった三浦先生のネームは、予定を大きく超える3ページに及びました。
「ドラマの台本を読んでいたら、どんどん絵が浮かんでペンが止まらなかった」と笑顔で話される姿に、手塚治虫先生の創作の魂が、今も確かに受け継がれていることを強く感じました。
8月12日の放送に向け、ドラマの制作はいよいよ佳境を迎えています。手塚治虫と大寒鉄郎、二人の物語がどのように響き合い、一つの物語として紡がれていくのか。ぜひ放送を楽しみにお待ちください!
