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“札束プール”に浮かぶ石原さとみ! 『ポリティカルパン』鮮やかなポスタービジュアル完成

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■藤井亮

 ドラマのポスタービジュアルは、作品そのものより先に人の目に触れることも多い、いわば作品の“入り口”であり“お店の看板”のようなものだと思っています。その入り口で、うっかりお客さんを引き返させてしまうようなことがあってはいけない。そんな緊張する仕事です。

 お店の中身がダメならば、『看板に偽りあり』と言われるのも覚悟で、せめて看板くらいは良く見せておこう……と、ある意味気楽に構えられるのですが、今回はなんといっても野木さんの脚本で、キャストもスタッフもこれ以上ない布陣です。
 
 これで『入り口の看板のせいで、そっぽを向かれてしまったらどうしよう』と、普段、自分の作品のビジュアルを作るとき以上に緊張しました。

 そんなわけで、このドラマの世界を一枚の絵でどう表現するか、とても悩みました。

 政治の世界を扱った物語ではありますが、政治色を前面に出しすぎると、ドラマへの敷居を高くしてしまうので避けたい。そこは僕も野木さんも北野プロデューサーも同じ意見でした。そして“ルパン”とはいえ、派手なアクション作品に見えてしまっても違う。目指したのは、あくまで“ポリティカルなルパン”です。

 やはり根っこにあるのは“お金”の物語なので、あれこれ考えているうちに、ふと頭に浮かんだのが“札束風呂”でした。

 もちろん、そのままやれば成金感満載で、ギャグ寄りの生々しい絵になってしまう。でも、これをもっと壮大にして、華やかさと、このドラマの持つスケール感を同時に出せないか。そう考えて提案したのが、今回の“札束プール”のビジュアルです。

 国の隠れた莫大な金が、そっくりそのままひとつのプールに流れ込んだような世界。

 その中で、それぞれのキャラクターが“お金”というものにどう向き合うのか。表情やポーズからいろいろ想像しながら、ドラマへの期待を膨らませてもらえたら嬉しいです。

 今回はキービジュアルだけでなく、オープニング映像や小道具の一部など、作品のさまざまな部分に関わらせていただきました。野木さんの脚本と、素晴らしいキャスト・スタッフの皆さんが作るこの世界の一端を担えたことを、とても嬉しく思っています。

■岩崎太整

 野木亜紀子さんの脚本は、作品ごとに千変万化しながらも、常に秘匿された真実を探り続けているように感じます。
 
 時に軽妙に、時に重厚に、人々が見落としたり、気づかないふりをしたりするような暗がりを丁寧に照らし、その存在を伝える。
 
 “物語”が本来的に担うべきものを、いつもあらためて気づかせてくれます。

 脚本家のチャーリー・カウフマンはかつて、講演の中で『脚本とは探索であり、深淵へ踏み出すことでもある。テンプレートなどないし、あってはならない』と語りました。

 野木さん、北野プロデューサー、高野舞さんをはじめとする演出陣、そして素晴らしい俳優の皆さんが、試行錯誤を重ねながら手探りで辿り着いた新しい物語に、音楽でほんの少し彩りを添えられることを、とても幸せに思います。

■プロデュース・北野 拓 (フジテレビ第1スタジオ)

 タローマンの監督で有名な映像作家・藤井亮さんに物語の世界観を想像させるアート性の高いキービジュアル、そして、架空の国・ニッポニアが舞台の社会風刺とエンタメ性が融合した今回のドラマにふさわしいタイトルバックを作っていただきました。ぜひ注目して見ていただければと思います!

 さらに、音楽は脚本野木さんとの前作『フェンス』にも参加していただいた岩崎太整さんにお願いしました。今回はブラックミュージックを基軸に幅広くスタイリッシュな劇伴を作っていただきました。ぜひこちらも楽しみにしていただけたら嬉(うれ)しいです!

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