星組トップスター・柚希礼音、100周年超大作にも「集大成ではなく挑戦」と快気炎

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宝塚歌劇団星組、東京宝塚劇場公演、ル・スペクタクル・ミュージカル『眠らない男・ナポレオン―愛と栄光の涯(はて)に―』(作・演出/小池修一 作曲/ジェラール・プレスギュルヴィック)が、14日より上演スタート。通し舞台稽古後に、星組トップコンビの柚希礼音(ゆずきれおん)と夢咲ねね(ゆめさきねね)が取材に応じた。
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創立100周年を飾るメモリアルイヤーの年明け、宝塚大劇場公演を務め上げた本作は、宝塚が総力を挙げて送る超大作。ジェラールはミュージカル『ロミオとジュリエット』の作曲者であり、宝塚版も高い人気を誇る演目に成長した。今回の小池との日仏コラボは、フランス版が先に存在した『ロミオとジュリエット』とは違い、「オリジナル作品」となっている。
ナポレオン・ボナパルトの人生を、妻ジョセフィーヌとの愛と葛藤と、フランスの運命を絡めて、壮大なスケールで描く本作。柚希は「あまりにも有名な英雄の方すぎて、資料も残りすぎていて、どれを使って自分の役作りをしようか悩みましたが、宝塚版のナポレオンでは、最終的には現在のヨーロッパへと繋げた、法律も銀行も、そして本当に能力のある者がちゃんと評価される時代を作った人物だというところを大切に演じたいと思っています」と挨拶。
さらに「いかに第一幕で頂点に行くかが重要だと思っています。上り詰めれば上り詰めるほど、第二幕で感じていただけるものも多いかなと思うので、一幕で嵐のようにぐいぐい自分の力で道を切り開いていく男を魅せられたらと思います」と抱負を語った。
ヒロインでありながら、歴史的には悪女としても名を残すジョセフィーヌに扮した夢咲は「女性からみたら敵という印象もあったのですが、小池先生がとても魅力的に描いてくださいました。女性の方にも本当はこういう人間らしいところがあったんだなと共感していただけるようにと、毎日格闘しています」と話した。
宝塚版『ロミオとジュリエット』では、ジェラールに太鼓判を押された柚希。「今作もジェラールさんと小池先生の演出がうまく混じり合っていると感じています。そこをしっかり堪能していただけたら」と観客にメッセージ。そして「100周年の宝塚大劇場の1作目でしたが、集大成でありつつ200周年、300周年へのスタートでもあるので、皆で挑戦している作品になっていると思います」と力強い言葉を口にした。
出演はほかに、ナポレオンの副官役の紅ゆずる(くれないゆずる)、総裁政府の外務大臣役の専科の北翔海莉(ほくしょうかいり)、ナポレオンの側近役の真風涼帆(まかぜすずほ)ら。
宝塚歌劇団星組公演、ル・スペクタクル・ミュージカル『眠らない男・ナポレオン―愛と栄光の涯(はて)に―』は東京宝塚劇場にて2月14日から3月29日まで公演。