なぜ女性から人気が高い? 犯罪ミステリードラマ『キャッスル』3つの魅力

一般の人がネット投票により選ぶことで知られる、全米の著名な賞の1つ、“ピープルズ・チョイス・アワード”において、2012年~2014年の3年連続で「最も好きな犯罪ドラマ部門」「最も好きなテレビドラマ俳優部門」の2冠を達成した『キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿』。とりわけ、女性からの人気が高いのが特徴のひとつだが、なぜ女性がハマるのだろうか。キーワードは3つだ。
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そのキーワード詳しく見ていく前に、まずは本作のあらすじを押さえておこう。物語の主人公は、人気推理小説家のリック・キャッスル。彼は新作のアイデアが浮かばず、困り果てていた際、自身の小説を模倣した殺人事件が発生!! NY市警の刑事ケイト・ベケットが聞き込みに尋ねてくる。美人で聡明なベケットに興味を持ち、彼女を主人公にした小説を書こうと思いついたキャッスルは、コネを駆使して殺人課の“相談役”に就任。ベケットはキャッスルのお守り役としてしぶしぶコンビを組むこととなり、数々の難事件に挑んでいく―。
まず、1つめのキーワード、それは“見やすさ”だ。というのも、キャッスルとベケットが取り組む数々の難事件は、基本的に1話完結スタイルであるから。そのため、複数のシーズンに渡る“ベケットの母親殺害事件”という謎があるものの、どこから見始めても基本的にはわかるようになっており、また、今日はここまでと区切りもつけやすい。色々なことに忙しい女性にとっては、ピッタリのスタイルと言えよう。
次のキーワードが、“気楽に見られるのに本格ミステリー”という意外性だ。小説家らしく、人を観察する能力に長け、嘘や不自然な点も見逃さず、さらに、ずば抜けた推理力を有するキャッスルと、経験によって培われた優れた分析力を発揮するベケット。それぞれ1人でも優秀だが、2人になることで捜査能力は大幅アップする。この見事な連携プレイは癖になる面白さだ。そして、付け加えておきたいのが、キャッスルの母親マーサのユニークすぎる一言が事件解決のヒントを与えたり、刑事課のエスポジートとライアンにキャッスルが加われば、真面目な会議中なのに、いつしか少年のノリに変貌していたりと、コミカルな部分が多い点。本格派ながら随所に散りばめられたユーモア。このバランスの良さが、本格ミステリーながら肩の力を抜いて楽しめるのである。
最後のキーワードが“恋愛”だ。当初こそキャッスルを快く思っていなかったベケットだが、実はキャッスルの小説の大ファンで、ともに時間を過ごすうちに信頼関係が芽生え始め、口には出さないが、男性としても意識し始める。一方のキャッスルも、軟派な男を演じながら、ベケットを大切に思っている。この互いに好意を寄せ合っているのに、なかなか恋愛関係に発展しないという、このやきもき感がたまらない。
見やすくて、恋愛のドキドキ感があって、ミステリーも楽しめる。あれもこれもと、欲張りな女性に『キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿』はピッタリなのだ。
『キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿』のシーズン4は6月4日(水)からDVDレンタル&オンデマンド開始。コレクターズBOX Part1は6月18日発売。