是枝裕和監督『そして父になる』リメイク、『アメリカン・パイ』のワイツ兄弟が脚本

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是枝裕和監督作品の『そして父になる』(13)が、米ドリームワークスによってリメイクされることが決まったが、そのハリウッド・リメイク版の脚本を、映画『アメリカン・パイ』シリーズや映画『アバウト・ア・ボーイ』(02)のクリス&ポール・ワイツ兄弟が務めるとVarietyが伝えた。
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『そして父になる』は、「子供の取り違え」という事実を叩き付けられた2組の夫婦の葛藤と家族愛を描く。福山雅治を主演に、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキーらが出演。第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、第37回日本アカデミー賞では、優秀作品賞、優秀監督賞、優秀主演男優賞を含む12部門での受賞を果たした。カンヌでは審査員長を務めたスティーヴン・スピルバーグ監督が本作を鑑賞後、リメイク権の獲得に向けすぐに動いたと伝えられた。
ドリームワークスはスピルバーグがジェフリー・カッツェンバーグ、デヴィッド・ゲフィンと共に設立した製作会社だが、リメイク版のプロデューサーは決まっていないとのこと。スピルバーグが実際の製作にどこまで関わるかは現在、未知数といったところだ。
ワイツ兄弟は仕事上のパートナーとして、携わる殆どの作品を共同監督・脚本しているが、前述の作品のほか、ポールは『ミート・ザ・ペアレンツ3』(10・未)や『ダレン・シャン』(10)などを監督。クリスは『ニュームーン/トワイライト・サーガ』(09)の監督や『シングルマン』(10)の製作を務めた。またケネス・ブラナー監督のディズニー映画『シンデレラ』実写版では、脚本を担当している。
コメディからファンタジー、ドラマまで、様々なジャンルの映画に携わり、マルチな才能を見せてきたワイス兄弟。この二人の脚本による『そして父になる』リメイク版では、日本とは社会背景が異なる環境にいる夫婦と親子に、どのような運命が訪れるのか。続報が待たれるところだ。