パワーポイントで“煽りプレゼン”をするプロレスラーの動画が話題に

パワーポイントを使ったプレゼンテーションで対戦相手を煽るプロレスラーの動画がniconicoに投稿され、その完成度の高さにネットユーザーからは絶賛の声が上がっているようです。プロレスラーとプレゼンテーション、どうもピンとこない組み合わせですが、いったいどんな内容なのでしょうか。
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プレゼンテーションが行われたのは、2014年6月29日に開催されたDDT後楽園ホール大会。チャンピオンであるHARASHIMA選手に向けて、スーパー・ササダンゴ・マシン選手が、自ら作成したパワーポイントを用いてまさかの「煽りプレゼン」を行ったのです。
プレゼンのテーマは「KO‐D 無差別級王者になりたい」というもの。これはつまり、「この対戦でスーパー・ササダンゴ・マシン選手がHARASHIMA選手に勝つために何をすればいいのか」という内容で、現状分析や勝利に向けての施策などがまとめられていました。
それも、いい加減なものではなく、アンゾフの成長マトリックスや臨床実験などの言葉を用いたかなり本格的なプレゼンテーションとなっており、プレゼンの完成度の高さと内容とのギャップに会場に集まった観客からは何度も爆笑が起きていました。
パワーポイントの完成度だけでなく、本人のプレゼンテーション能力もかなりのもの。自己紹介から始まり、プロレス業界の現状分析、そして新必殺技の開発へと至る一連の流れを、テンポの良い喋りで魅せてくれます。
これだけのプレゼンは実際のビジネスでもなかなかお目にかかれません。いったいスーパー・ササダンゴ・マシン選手とは何者なのでしょうか。
実はこのスーパー・ササダンゴ・マシン選手のもう一つの顔は、父親の経営する新潟の金型工場「坂井精機」で経営に携わるビジネスマン。しかも、現在は新潟大学の大学院へ進学し、経営を学んでいる学生でもあるのです。あのプレゼンの巧さの秘密は、こうした経歴にあったんですね。
ちなみに、その後の試合はHARASHIMA選手が勝利したそうですが、煽りプレゼン効果もあってか、ものすごく盛り上がった一戦になったようです。(文:山田井ユウキ)