長尾謙杜の目に宿る“疑惑”と“恋心”――『恋に至る病』等身大な表情切り取る場面写真解禁

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長尾謙杜(なにわ男子)と山田杏奈がダブル主演を務める映画『恋に至る病』(10月24日公開)より、内気な男子高校生・宮嶺望(長尾)の等身大の表情が切り取られた場面写真3点が解禁された。
【写真】長尾謙杜から目が離せない! 『恋に至る病』場面写真
斜線堂有紀による同名の恋愛小説を廣木隆一監督のメガホンで実写映画化した本作は、不器用でいちずな初恋を軸に、同級生の不審死や恋人への恐ろしい疑惑が入り混じるラブストーリー。
内気な男子高校生・宮嶺望を演じるのは、なにわ男子の長尾謙杜。宮嶺が出会い、初恋に落ち、彼の人生を大きく変えることになる寄河景を山田杏奈が演じる。
今回解禁されたのは、宮嶺望(長尾)の等身大の表情が切り取られた場面写真3点。1点目は、自宅でのカット。大好きな蝶を育てている宮嶺の、小さな水槽をじっと見つめるその表情は、柔らかでどこか無防備。普段から他人と深い関係を築かないように生きてきた宮嶺が、家ではふっと力を抜いている様子が感じられる、素顔を捉えたカットだ。
2点目は、教室でのカット。クラスで一人お弁当を食べている時、景(山田)の声が聞こえてきて思わず振り返る姿を切り取ったもの。内気な性格の宮嶺も、好きな人が話している内容はしっかり聞いているのが微笑ましく、彼の少し不器用な性格が伝わってくる。
3点目は、景と向き合うカット。「君は、僕のために人を殺したの?」という疑念と、「僕は君が好きだ。たとえ殺人犯だとしても」という恋心が揺れ動く、複雑な感情が宿る目力が印象的なカットとなっている。
本作で純粋な宮嶺の感情を視線だけで表現する、繊細な演技を披露した長尾。昨年、初のアジアツアーを成功させ、初のドームライブ開催が発表されたばかりの人気グループ「なにわ男子」の最年少メンバーとして人気を集める一方、俳優としても表現の幅を広げている。今年だけでも『室町無頼』への出演や『おいしくて泣くとき』での劇場用映画初主演、9月公開の『俺ではない炎上』など話題作への出演が続き、スクリーンで躍進している若手俳優の一人だ。
本作でダブル主演した山田とも共演したAmazon Original映画『HOMESTAY』(2021)では、初主演で難役に挑み、瑞々しい透明感のある演技で高く評価された。山田とは2度目の共演となる本作でも、宮嶺と景という正反対なキャラクターを演じたが、今回も息の合った演技を披露している。
そんな2人について、本作のプロデューサー陣は「長尾さんの持つ“翳(かげ)り”にはリアリティがある。本作は良い意味で“痛みを伴う物語”になったらいいなと思っていたので、その表現に説得力があるふたりだった」とキャスティングに太鼓判。
廣木監督は「ふたりは良いバランスだった」と振り返り、長尾については「自転車乗っている時の彼の漕ぎ方が一生懸命で、その一生懸命さが純愛映画としては必要だった」と絶賛した。
セリフではなく“沈黙”や“視線”で感情を表現するという、これまで以上に映画的な表現力を求められる役に挑戦し、見事に演じきった長尾。“信じることの怖さ”と“好きという心の痛み”を眼差し一つで伝える、役者として確かな進化を遂げた姿をスクリーンで目撃したい。
映画『恋に至る病』は、10月24日より全国公開。