なにわ男子・長尾謙杜×山田杏奈が約3年ぶりに共演! お互いの芝居の魅力を語る【映画『恋に至る病』対談】

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なにわ男子・長尾謙杜と山田杏奈がダブル主演する映画『恋に至る病』が、10月24日に公開。SNSを中心に大きな反響を呼んだ斜線堂有紀による同名小説(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)を廣木隆一監督が実写化した、サスペンスフルかつ繊細なラブストーリー。本作で長尾は内気な男子高校生・宮嶺望、山田はクラスのカリスマ的存在の少女・寄河景を演じた。10代の純粋さとそれゆえの危うさが入り混じる物語は、ラブストーリーの中でも他と一線を画す仕上がりとなっている。そんな本作の魅力や撮影秘話、自身の学生時代や心酔したものなどについて、2人が語ってくれた。
【写真】優しいまなざしを傾ける長尾謙杜の撮り下ろしソロカット
■長尾「宮嶺みたいに信じると決めたら最後まで信じ続けるかもしれない」 山田「景のような謎めいた人は魅力的。でも私自身はあまり隠せないかも」
――お二人の主演が発表される前に、声だけのシークレットティザー映像が公開されましたが、SNSなどの反響はご覧になっていましたか?
長尾:皆さん、僕だと予想していたり、ファンの方も反応したりしていたので「(声だけでも)分かるんだなぁ」と思いました。すごくうれしかったです。情報が解禁されたら、「合ってたー!」と答え合わせをしてくれている方もいたので、かわいいなと思いました。
山田:キャスト発表よりも一足早く皆さんをザワザワさせられたのは快感でした(笑)。
――周囲の皆さんの反応はいかがでしたか?
長尾:なにわ男子のメンバーはみんな、「普通のラブストーリーではなさそうやな」みたいな感じで楽しみにしてくれていました。
山田:私も、友達が「主演、やるんだね」と声をかけてくれました。
――お二人は、2022年の映画『HOMESTAY(ホームステイ)』以来、2度目の共演となりますが、今回ご一緒されて当時と印象が変わった部分はありましたか?
長尾:いい意味で山田さんの雰囲気や持っているオーラみたいなものは、あまり変わってないかなと感じました。落ち着いているという印象はずっとあります。
山田:私もいい意味で長尾さんの印象は変わらないです。お会いしたらすぐ当時の空気感が戻ってくるような居心地のよさがありました。
映画『恋に至る病』場面写真 (C)2025『恋に至る病』製作委員会
――本作で長尾さんは転校生の宮嶺、山田さんは宮嶺の近所に住むクラスメートの景を演じますが、ご自身の役を演じる際に意識したことは?
長尾:宮嶺はすごく“普通”の少年なのかなと思います。クラスの中でも目立たないし、ゲームでいうと初期装備の主人公のように感じたので、あまり自分でキャラクターに色を付けることはしませんでした。ただ、どこか不思議な空気をまとっていて、「何か、この子持ってるのかな?」と目を引く人物だと思うんです。だから、彼のそういう部分はどうやったら出るんだろうなと考えながら演じました。
山田:景は宮嶺とは対照的で、クラスの中で注目を集めるような人物だったので、カリスマ性はどうしたら出せるのかとずっと試行錯誤していました。クラスメートといる時は、声の抑揚だったり、ちょっと芝居がかってたりしているところがあってもいいのかなと思っていましたし、逆に宮嶺といる時は「あなたにしか見せていない顔ですよ」というお芝居をしてみました。そうした演技の違いで、彼女の人物像が立体的になっていくかなと思って演じていました。
――宮嶺も、景といる時とそうじゃない時の違いはありましたか?
長尾:そうですね。景と出会ってからどんどん彼女との関係も変わっていくし、宮嶺もまた景にしか見せてない姿があったと思います。他のクラスメートに見せる顔との違いを意識しました。
――宮嶺は繊細なキャラクターでしたが、ご自身と似ていましたか? それとも全く違いましたか?
長尾:繊細に見えないですか? 僕、繊細な部分もありますよ(笑)。でもお芝居だと経験したことがないことも演じたりするので、僕が宮嶺ならこう考えるなと思って演じました。
――宮嶺に共感できる部分はありますか?
長尾:宮嶺みたいに信じると決めたら最後まで信じ続けるかもしれないです。それが一途でピュアだからこそだとしたら、僕も好きなものに対しては一途なので、そこは共感できるかなと思います。
――景は秘密を持っていて、自分を全部は見せず隠しておきたい謎めいたところがある少女でしたが、山田さんは景をどう感じていましたか?
山田:たしかに、そういう人は魅力的だなと思ってしまいます。
長尾:じゃあ隠そう、僕も。めっちゃ秘密作ります(笑)。
山田:(笑)。謎めいた人は魅力的だなと思いますけど、私自身はあまり隠せないタイプかもしれないです(笑)。
映画『恋に至る病』場面写真 (C)2025『恋に至る病』製作委員会