なにわ男子・長尾謙杜×山田杏奈が約3年ぶりに共演! お互いの芝居の魅力を語る【映画『恋に至る病』対談】
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長尾謙杜 クランクイン! 写真:高野広美
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
山田:作風もあってか、落ち着いた良い雰囲気で撮影していました。
長尾:(同事務所のAmBitious)真弓孟之と、初めてちゃんと話せました。めっちゃいい子だなと思ったし、優しくて周りのスタッフさんにも気を遣えるし、孟之と話していることが多かったかもしれないです。何かずっと話しかけちゃう、孟之には(笑)。醍醐虎汰朗くんとも、「休みの日は何してるんですか?」とか、いろいろ話をしていました。
――演じていて、お互いに刺激を受けた演技はありましたか?
山田:宮嶺の取調室のシーンに私はいなかったので、どうなってるんだろうと思っていたんですけど、映像で見た時に、すごく憔悴しきってる宮嶺がそこにいたんです。現場でパッと周りを明るくしてくれる長尾さんの姿を見ていたので、いろいろなことを経ての宮嶺のあの表情は素晴らしいなと思って見ていました。
長尾:本当にいろいろなシーンがありますけど、景がスピーチをするシーンは引き込まれました。雰囲気も感じますし、やっぱり目がすごくステキだなって思います。どのシーンもそうだけど、景に引き込まれるような感じがしますね。宮嶺の部屋で蝶々を見るシーンの太陽の当たり方とか…もう、優勝してるじゃないですか(笑)。
山田:照明さんのおかげです(笑)。
長尾:でも、醍醐くんが演じる根津原を見つめたり、笑ったりしている時もそうだけど、目がステキだなと思います。
――山田さんは目のお芝居は常に意識されていますか?
山田:そうやって言ってもらえることが多いので意識するようにはなったんですけど、芝居中はそんなに、「よし、ここは目力だ!」と思ってやっているわけではないです(笑)。ただ表情に気持ちが出るっていうことはあると思うので、今後も大事な手段の一つとして使いたいなと思っています。
――山田さんが長尾さんの芝居でステキだと思うところは?
山田:声がいいですよね。
長尾:あんまり言われたことない(笑)。
山田:何ていうんだろう…切ない声をしている。今回、宮嶺という役だったからというのも、きっとあったと思うんですけど…。
長尾:聞きました? 切ない声ですって(笑)。普段のリアクションの時とは、また別ですから(笑)。
――(笑)。
山田:振り絞るようなセリフの出し方が、宮嶺の役にとても合っていてうらやましいなと思っていました。
――廣木監督の演出で印象に残っていることは?
長尾:監督は本当に自由にというか…僕たちが考えるままに演じさせていただけたのかなと思います。僕としてはやりやすかったです。
山田:宮嶺が(モノレールと並走して)自転車で走っている姿を景がモノレールの中から見ているシーンで、小さく「頑張れ」と言っているんですけど、あれはセリフが台本にあったわけじゃなくて、その場で監督が「ちょっと言ってみようか」とおっしゃったんです。ちょっとした音で景の思いをどれだけ見せられるかという演出をしていただいて、「なるほどなぁ」と腑に落ちる部分がありました。そんなふうにすごく楽しくやらせてもらっていました。
映画『恋に至る病』場面写真 (C)2025『恋に至る病』製作委員会
――本作では、自転車や屋上のシーンなどを引きや長回しで撮っているのが印象的でした。
長尾:本当にそうですね。1カットとかで終わったりするので、びっくりした時もありました。
山田:長回しって言われると、ちょっとワクワクするんです。この1回にみんなが懸けてるんだという気持ちになります。長回しのシーンでいうと、私は宮嶺と景が自転車でずっと並走していくところが印象に残っています。
長尾:(並走していたのに)一旦離れるやつね! 「離れるんかーい!」って、僕も思った(笑)。それで、また近づいてくるみたいな(笑)。
山田:うん(笑)。
長尾:あの時の空気感はこの2人だからこそというのもあるし、廣木監督だからこそ…なのかもしれない。
山田:楽しかったね。
長尾:楽しかった。あのシーン、2人が大声で話しているバージョンもあるんですよ(笑)。
山田:そうそう、やったよね!(笑)
映画『恋に至る病』場面写真 (C)2025『恋に至る病』製作委員会