手塚治虫の未完アートアニメ、息子・手塚眞が受け継ぎ完成! 記念特集上映も開催決定

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巨匠・手塚治虫が、チャイコフスキー交響曲第四番の調べにのせ、全四楽章それぞれのエピソードを完成させるべく構想していたアートアニメーション『森の伝説』。手塚氏の死により、未完のまま封印されていた本作だが、息子であるヴィジュアリスト・手塚眞が、父の遺志を継ぎ、新たに“第二楽章”を生み出した。その完成記念として「手塚治虫アートアニメーション特集」が上映される。
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本作は、チャイコフスキー交響曲第四番の調べにのせ、全四楽章それぞれに4つのエピソードを完成させるべく、手塚氏が十数年に渡って構想をあたためていたアートアニメーション作品。生前の手塚が完成させられたのは第一楽章の部分と第四楽章の2つだけであった。
幸い創作メモは全楽章分残されており、息子であり自身も映像作家であるヴィジュアリストの手塚眞が父・手塚治虫の遺志を継ぎ、新たに“第二楽章”が誕生。27年の歳月を経てその封印が解かれた。完成まで残る最後のピース、第三楽章の完成が待たれる。
そして『森の伝説 第二楽章』の完成記念として、「手塚治虫アートアニメーション特集」が上映決定。『森の伝説』第一楽章・第四楽章と新たに完成した第二楽章に加え、1962年から手塚氏が亡くなるまでの間に製作された秘蔵のアニメーション全10作品が上映されるほか、9月5日は手塚眞監督をゲストに迎えてのトークイベント実施される。
「手塚治虫アートアニメーション特集」は横浜みなとみらい・ブリリア ショートショートシアターにて、9月5日~14日の期間で公開。上映プログラムは『森の伝説』第一・第二・第四楽章を流すAプログラムと、秘蔵のアニメーション全10作を流すBプログラムで構成。詳細は特設ページまで。