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『死霊館』のスピンオフ映画『アナベル』、フランスの映画館で上映禁止

映画

若者の暴動が原因で上映禁止(『Annabelle(原題)』場面写真)
若者の暴動が原因で上映禁止(『Annabelle(原題)』場面写真)(C)AFLO

 大ヒット・ホラー『死霊館』のスピンオフ映画『Annabelle(原題)』が、暴動の原因となったことからフランス内での上映が禁止された。悪霊に取りつかれた人形を描いた本作は、世界中で大ヒットを記録しているものの、フランス各地でこの映画を見た10代の若者たちが次々と暴動を起こし始めたことから、上映が禁止されることになったとザ・タイムズ紙が報じている。

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 マルセイユにある映画館レ・トロワ・パルムズを経営するディディエ・タリッツォ氏は、11日(土)の公開時にはわずか450席に対して1000人以上の観客が集まったと話し、「どういった態度を取るべきなのかという最も初歩的な概念を持たない人がいました。ポップコーンを投げ始め、セリフを言っているところで話を始めたり、歩き始めたりしたのです」と劇場での迷惑行為があったことを説明。

 「この騒がしさに腹を立てた鑑賞者たちが、この若者たちに対して何か行動を起こし始めてもおかしくないということが懸念されました」という理由で上映中止を決めた。

 この映画のメインの客層である16歳以下の若者たちの間で、お互いに罵声を浴びせ合ったり、ポップコーンを投げ合ったり、劇場の座席を破壊し始めたり、喧嘩を始めたりと、似たような事件が各地で起きていることを受けて、映画評論家のアラン・グラセットは『Annabelle』は「描き出すくつろぎ方を持った若い観衆」を惹きつけていると分析している。

 『Annabelle』にはドラマ『THE TUDORS ~背徳の王冠~』のアナベル・ウォーリスと『それでも夜は明ける』のアルフレ・ウッダードらが出演。『インシディアス』シリーズ、『死霊館』の撮影を担当したジョン・R・レオネッティが起用された。

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