壮絶な半生を辿りながらも“活きる”!女子レスラーを追ったドキュメンタリー映画公開

1人の現役女子レスラーの姿を描いたドキュメンタリー映画『がむしゃら』の公開が決定。本作では、激動の半生を過ごし、悪役レスラーとして自分の居場所を見つけるが、思いもよらぬ病に襲われる女性の姿を追う。監督は『新・同棲時代』(91)の高原秀和が務める。
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本作が追うのは、女子プロレス団体スターダム所属の安川惡斗。安川結花として女優の活動も行う彼女の秘められた素顔に迫っていく。中学時代のいじめ、レイプ、自殺未遂。人生を諦めかけていたとき、1人の医師からの言葉が彼女を救い、東京で出会った演劇、そして女子プロレスが彼女を再生へと導く。
しかし、安川は2012年のデビュー前にパセドー病が発覚。2013年4月には頸椎損傷で長期欠場、2014年4月には甲状腺悪化により緊急入院した。幾度となく傷つき倒れても歩みを止めず、”がむしゃら”に生きている彼女の言葉により、本作は物語を紡いでいく。
ノンフィクションライターで『1985年のクラッシュ・ギャルズ』著者の柳澤健は「光り輝くリング上にはともに痛みを覚悟する仲間がいて、観客席には自分を応援してくれる人たちがいる。明日のことはわからない。しかしいま、彼女の生きる場所はリング上にこそある。この映画には、プロレスでなければ表現できない何かが、確かに描かれている」と、本作について熱いコメントを寄せている。
出演者は安川のほかに、高橋奈苗、脇澤美穂、夏樹☆たいよう、世IV虎、岩谷麻優、紫雷イオ、木村響子、ロッシー小川、風香、大山峻護、真綾、水戸川剛、彩羽匠、宝城カイリなどスターダムの顔ぶれが並ぶ。
映画『がむしゃら』は、3月28日よりシアター・イメージフォーラム他にて公開。