宝塚宙組トップ凰稀かなめ、退団に「実感がわかない」“成長させてくれた場所”にお別れ

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宝塚歌劇団宙組トップスターの凰稀かなめ(おうきかなめ)が15日、東京宝塚劇場にてミュージカル『白夜の誓い‐グスタフIII世、誇り高き王の戦い‐』、グランド・ショー『PHOENIX宝塚!!‐蘇る愛‐』の千秋楽を迎え、サヨナラショー終了後、退団記者会見を開いた。
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端正な顔立ちと173センチの長身による華麗なダンスに加え、繊細な演技力でファンを魅了してきた凰稀。会見場には、サヨナラショーの最後を飾った黒燕尾姿で現れた。
「いまだに実感が湧きません。きっと何ヵ月もした後に、すごく寂しい思いになるのだろうと思っています」と口を開いた凰稀。そして宝塚への思いを「入団する前、母に女性としても人としても成長させてくれる場所だと思うから宝塚を勧めたと言われました。その通りでした。音楽学校を入れて17年、多くの方々や役に出会い、たくさんのことを教えていただきました」と語った。
今後については「私はビックリ箱のような人間なので、突然現れるかもしれませんし、当分先になるかもしれませんが、いまは分かりません」と明言を避けた。また結婚をする予定があるかとの定番の質問が飛ぶと、「それは全く持ってありません」と相好を崩した。
会見終了後には劇場前でサヨナラパレードが行われ、強風のなか日比谷を埋めたファンの前に紋付き袴姿で姿を見せた凰稀は、晴れやかな表情で劇場を後にした。
1998年に86期生として宝塚音楽学校に入学した凰稀は、2000年に宝塚歌劇団に入団。花組公演で初舞台を踏み、同年、雪組に配属。05年に新人公演の初主演を務めた。星組を経て宙組へ。12年7月にトップスターに就任。宝塚101周年の今年、1月2日に開幕した東京宝塚劇場での本公演で有終の美を飾った。
また同公演でほかに凰稀と同期の緒月遠麻(おづきとおま)と、風羽玲亜(かざはねれいあ)、留美絢(るみじゅん)が宝塚歌劇団を卒業した。