鬼才キム・ギドク、ウナギをめぐるアジアの闇に迫る!サスペンス『鰻の男』公開決定

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鰻をめぐる韓国と中国の軋轢(あつれき)をサスペスフルに描いた問題作『鰻の男』の日本公開が決定した。製作総指揮・脚本を務める『嘆きのピエタ』『メビウス』の鬼才キム・ギドクが、主演に『シークレット・ミッション』『フルハウス TAKE2』のパク・ギウン、監督に『レッド・ファミリー』のプロデューサー、キム・ドンフを迎え、現代韓国のタブーを暴き、アジアの闇をえぐり出す。
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中国産の鰻の安全性を訴えるため、危険を冒し韓国に密入国した男チェン(ギウン)。だが、彼を待ち受けていたのは 中国人に対する強烈な差別、偏見、暴力だった。そして、中国から来た“鰻の男”が目の当たりにする、残酷なまでの現実と衝撃の結末とは…? 本作は、鬼才キム・ギドクが、最高のスタッフ&キャストを結集させ、5年の歳月をかけて作り出した衝撃の社会派サスペンス。
中国と韓国の鰻の問題にスポットを当てながら、日本人を含めた民族問題を裏テーマに据えて、「人間とは何か」を観客に訴えかけてくる。 なお、東京国際映画祭上映作品、ロッテルダム国際映画祭招待作品として注目を浴びた本作。製作総指揮を取ったキム・ギドクは、東京国際映画祭で「食物に対する偏見は、食物が作られた国に害する偏見でもあるのではないか」 とメッセージを送っている。
映画『鰻の男』は6月13日(より新宿シネマカリテ(カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション 2015)にて公開。