『パックマン』生みの親、制作秘話を明かす 「ゲーム内アイテムのヒントは某アニメ」

今月18日、映画『ピクセル』の特別フッテージ上映とミニ会見が、虎ノ門のソニー・ピクチャーズ試写室にて開催。本会見にはパックマンの生みの親である東京工芸大学の岩谷徹教授が登壇した。
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今や世界中で愛されるパックマン。その開発当時への質問が挙がり、岩谷教授は「あの頃は男性向けのゲームが主流だった、女性やカップル向けに“食べる”という明るいテーマを選びました」と明かす。「ゲーム中のアイテム、パワークッキーはポパイのほうれん草がヒント。いつもゴーストに追いかけられてばかりのプレイヤーが、嫌気を差さないように取り入れたものです」と、制作秘話を振り返った。
本来はプレイヤーの味方であるパックマンだが、本作で“人類の敵”としての登場について岩谷教授は「何でもアリでいいです」と快諾したという。さらに、「撮影現場では主演のアダム・サンドラーさんも“パックマニア”だと伺い嬉しかった。じつは私も、ほんのわずかですが出演しています」というエピソードを語る場面も。
また、劇中では本人そっくりの役者が演じる“岩谷教授”も登場。「お食事もご一緒させて頂いたら“家系を辿ると先祖が一緒ではないか”思えるほどそっくりでビックリしました」と感想を漏らし、会場の笑いを誘う。
最後に「80年代のゲームが好きな人たちは特に、涙を流しつつ楽しめるような作品です。当時は平面だったキャラたちが立体的に描かれ、ドット絵から想像していたイメージときっと重なると思います」と締めくくっていた。
映画『ピクセル』は往年の“ドット絵”ゲームキャラ達が地球侵略にやってくるディザイスタームービー。9月19日からの全国ロードショーに先駆け、パックマン生誕35周年にちなんだ記念イベントも開催される。