オカルトホラー『エクソシスト』 リメイクか オリジナル版監督も企画に難色

少女に取り憑いた悪魔と神父の壮絶な闘いを描いた1970年代のオカルトホラーの金字塔『エクソシスト』に、リメイク企画の噂が立っている。映画製作会社モーガン・クリーク・プロダクションズが78タイトルの作品の権利を売却する予定の中で、『エクソシスト』のリメイク権を保持し、現在アイデアを模索していることをDeadlineに明かしたという。
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同社のCEOジム・ロビンソンの話では、作品を売却しても『ヤングガン』、『メジャーリーグ』、『エース・ベンチュラ』、『エクソシスト』などのタイトルに関してはリメイク権を保持しているとのこと。今回の売却によって得た資金で、新作の製作に取り掛かる計画を立てているそうだ。『エクソシスト』のほか、『メジャーリーグ』と『エース・ベンチュラ』のリメイクを検討しているという。
目下のところ、製作に向けて具体的な話は固まっていないようだが、傑作のリメイクには難色を示すファンも多い。『エクソシスト』に関してもリメイクする必要はないと見る映画関係者やファンが少なくないようだ。1973年に製作されたオリジナル版の監督ウィリアム・フリードキンもどうやらその1人らしい。
フリードキン監督は自身のツイッターに「ちょっと言ってみているだけだが、モーガン・クリークにオリジナル版を製作する権利はないはずだ。彼らにあるのは俗に言う続編の権利だろう」と、“オリジナル”を大文字で強調してコメントしている。
確かにモーガン・クリークが設立されたのは1988年で、オリジナル版の製作から10年以上後のことだ。同社が最初に手がけたのはシリーズ3作目となる『エクソシスト3』(90)。その後、2004年に「前章」という位置で製作された『エクソシスト ビギニング』が公開された。