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映画雑誌「SCREEN」近代映画社が破産申告 娯楽多様化、ネット普及のあおり受け

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「近代映画社」が創刊した映画雑誌「SCREEN」
「近代映画社」が創刊した映画雑誌「SCREEN」

 映画雑誌「SCREEN」を発刊していた出版社・近代映画社が10月2日、東京地裁に破産を申請し、同日に破産手続き開始が決定。負債総額は約9億5000万円に及び、「SCREEN」「SCREEN+」「BIG ONE GIRLS」の3誌の編集・発行事業は、他企業に譲渡されて発刊が継続される。

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 近代映画社は昭和20年に創業、同年12月に月刊「近代映画」(後のKindai)、21年5月に「スクリーン」(SCREEN)を創刊した。ベネチア国際映画祭では出版部門の最高賞である “サンマルコ獅子賞” を受賞するなど、映画関係の出版業界で知名度を獲得していた。

 しかし、近年の娯楽の多様化、ネット普及による出版不況に陥り、さらに東日本大震災発生後の自粛ムードのあおりを受け、広告募入の減少やイベントの相次ぐ中止などから業績が悪化。韓流コンテンツ「KOREAN WAVE」や、パズル誌「ナンプレガーデン」などの拡充を進めたが、業績の回復には至らなかった。

 同社は食品事業や印刷事業を手掛けるタイヘイグループのティ・アイ・ティに雑誌「SCREEN」「SCREEN+」「BIGONEGIRLS」の3誌の編集・発行事業を譲渡。ケーイーに社号変更した上で破産申請を行い、1日付けで、ティ・アイ・ティは近代映画社へ商号変更している。このため、10月1日以降の3誌の編集・発行事業は新近代映画社の下で継続。「SCREEN」12月号は通常通り発刊予定だ。

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