オスカー受賞作引っさげレイチェル・マクアダムス初来日「素晴らしい作品に出会えた」

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映画『スポットライト 世紀のスクープ』の記者会見が14日、都内で行なわれた。日本外国特派員協会(外国人記者クラブ)主催の会見には、同作で唯一の女性記者・サーシャ・ファイファー役を演じ、アカデミー賞で助演女優賞にノミネートされたレイチェル・マクアダムスが登壇。作品の印象やエピソードを語った。
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映画『スポットライト 世紀のスクープ』は、今年2月に行われた第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞のW受賞を果たした作品。カトリック教会で隠蔽された数十人もの神父による児童虐待事件を取材した、ボストン・グローブ紙の調査報道チームの軌跡を、実話をもとに描いている。
会見冒頭、笑顔を交えて日本語で「こんにちは」と挨拶したレイチェル。巨大な権力へ立ち向かうジャーナリストという難しい役柄の感想を「どんなに言葉を語り尽くしても足りないほどの職業」と評価。「調査報道はゴールまでが非常に長く、編集局長であるマーティ・バロンの台詞『我々は暗闇の中で手探りで探している』という言葉が印象的でした」と思いを話す。
実在の人物をもとにしているが、今回演じた女性記者・サーシャの役作りにあたっては「彼女のラジオを参考にした」というエピソードも。シリアスなテーマでありながら、現場では熱血記者のマイク・レゼデンスを演じるマーク・ラファロが「お茶目に和ませてくれた」と撮影時を振り返り、最後は、「素晴らしい作品に出会えて自分にとっても光栄でした。声なきものに声を与える。派手な作品ではないですが、勇気を与えてくれると思います」と話し、会見を締めくくった。
映画『スポットライト 世紀のスクープ』は、4月15日から全国公開。