『ハリポタ』原作者、ハーマイオニー役黒人女優に対する人種差別的発言に喝

人気シリーズ『ハリー・ポッター』の続編舞台版『Harry Potter and the Cursed Child(原題)』でハーマイオニーを演じる黒人女優ノーマ・ドゥメズウェニに対して、人種差別的なコメントが浮上していることについて、原作者のJ・K・ローリングが「バカはバカでいると思った」と痛烈に批判し、ノーマのキャスティングを擁護した。
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ローリングは英紙The Observerとのインタビューで、オンライン上において“多数の人種差別者”が反応を示していることに苛立ちを覚えていることを明らかにした。「ソーシャルメディアにおける私の経験上から、バカはバカでいると思った。でも仕方ないわね。それが世の中なの。ノーマが選ばれたのは適役だったからよ」と語っている。
肯定的な意見が大半を占めたものの、「多数の人種差別者に言われたわ。ハーマイオニーはショックのあまり顔から色が抜けて“白くなった” から、彼女は白人であるべきだとね」とローリング。さらに「ほんと、理解に苦しむわ。でもあまり動揺しないようにして、ハーマイオニーが黒人女性でも私は心から喜べると簡潔明瞭に述べるようにしている」と続けた。
ノーマのキャスティングは舞台の演出を務めるジョン・ティファニーが決めたという。キャスト発表後、映画シリーズでハーマイオニーを演じた女優エマ・ワトソンは、「今年、舞台でノーマ・ドゥメズウェニが演じるハーマイオニーを観るのが待ち遠しい」とツイッターで激励のコメントをしていた。