ディストピアSF『スノーピアサー』TVドラマ化、パイロット版の制作が決定

昨年11月にテレビドラマ化企画が発表された映画『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督のディストピアSF『スノーピアサー』。米TNT局がパイロット版の制作をオーダーしたことで、テレビドラマ化が前進した。TV LineやDeadlineなどの海外メディアが伝えた。
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フランスのグラフィックノベルをベースに、ポン・ジュノ監督が脚本を執筆した映画版『スノーピアサー』。氷河期に陥った近未来の地球を舞台に、列車「スノーピアサー」に乗る者たちのカオスとサバイバルをかけた戦いを描き、世界興行収入8680万ドル(約96億円)を上げた。
テレビドラマ版は世界が氷で覆われた不毛の地に陥った7年後が舞台になるという。世界中を巡回して走り続ける巨大列車の中で暮らす生存者のさまを描き、階級間の争い、社会的な不公正、サバイバルをめぐる駆け引きなどに疑問を投げかけるドラマになるという。TNT局は脚本の追加オーダーを出したとのことだが、シリーズ化は確定していない。
ポン・ジュノ監督が映画版の製作パク・チャヌク、海外ドラマ『プリズン・ブレイク』のマーティ・アデルスタインらと共に製作総指揮に名を連ねる。海外ドラマ『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』シリーズのジョシュ・フリードマンが、ショーランナー、製作総指揮、脚本を兼任する。
パイロット版の放送時期は未定。キャストなどの詳細は明らかになっていない。