星組新トップ・紅ゆずる「しゃべらなければ利口に見える」と苦笑 その二面性も役柄に

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宝塚歌劇 星組公演 ミュージカル『スカーレット ピンパーネル』制作発表会が23日、都内にて行われ、新トップスターの紅ゆずる、新トップ娘役の綺咲愛里(きさき・あいり)、礼真琴、演出の小池修一郎氏らが登壇した。紅はトップお披露目公演にあたって、「私にとって大変光栄であり、嬉しく思っております。15年間星組で培ってきたものを、皆様の前でお披露目できたらと思います」と意気込んだ。
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1997年にブロードウェイで初演され大ヒットを記録したミュージカルをもとに、2008年、宝塚バージョンのオリジナルを加え、星組公演を開催。フランク・ワイルドホーンの名曲とともに、冒険活劇の面白さ、すれ違う夫婦の心理描写をドラマティックに描いて好評を博し、第16回読売演劇大賞優秀作品賞、第34回菊田一夫演劇大賞を受賞している。2010年の月組公演以来、今回7年ぶりに宝塚の舞台で上演される。
今回、演じるパーシーについて紅は、「二面性のある役柄だと思っております」と話し、「紳士な振舞いと正義感の強さをしっかり出していきたいなと思います」と力強く語る。演出の小池氏からは「笑いと憂いの部分の二面性」が紅自身の持ち味という発言もあったが、それについては「二面性はすごくあると思います。しゃべらなければとても利口に見えるとよくおっしゃっていただいて(笑)。でもしゃべらないということは私には無理なので…」と苦笑いしつつ、「今回は二面性がある役なので、自分自身の二面性も使っていきたいと思います」と話した。
星組のトップとしての意気込みを問われると、「私は初舞台から星組しか経験がなく、星組のよさ、伝統は一番わかっていると思っています。星組で培って参りましたもの、歴代の上級生の方からいただきました教えを下級生に伝えていくために、この立場にいると思っています」と語る。
そして「最近の若い子たちはちょっと引っ込み思案で、『みんなと一緒でなければ…』という考えがどこかあるのかなと感じています。一人ひとりがどういう思いで宝塚を志したのか、そういう初心をみんなに思い出してもらいたい」と後輩への期待を寄せた。そして「トップコンビの空気感は周りに伝わるもの。下級生たちに、二人がこういうふうにやってるから、じゃあこうしようと思ってもらえるようになりたいと思っています」とトップの自覚を滲ませた。
宝塚歌劇 星組公演 ミュージカル『スカーレット ピンパーネル』は3月10日~4月17日に宝塚大劇場で、5月5日~6月11日に東京宝塚劇場で上演。