米アカデミー賞ノミネート『レッドタートル ある島の物語』1週間限定で再上映

昨年9月に公開されたスタジオジブリ長編最新作『レッドタートル ある島の物語』が、米国アカデミー賞「長編アニメーション映画部門」にノミネートされたことを受けて、全国5都市5劇場で1週間限定の記念上映が行われることがわかった。
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同作は、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督による長編映画。嵐の中、荒れ狂う海に放り出され、九死に一生を得て無人島へたどり着いた一人の男。島からの脱出を試みるも見えない力により何度も島へ引き戻される絶望の中で、ある日、一人の少女が男の前に現れる。
アニメーション制作のほとんどがフランスで行われたという同作は、構想10年、制作8年という大作。わずか8分30秒で丹念に父と娘の絆を描いた、マイケル監督の短編『父と娘』(旧邦題『岸辺のふたり』/2000年)を観たスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーみずから「監督の長編を観たい」と2006年に提案。マイケル監督も尊敬する高畑勲監督から助言を受けることを条件に快諾し、実現したという。
同作はすでに第69回カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門特別賞、第44回アニー賞でインディペンデント長編アニメーション映画賞を獲得。日本時間の2月27日午前に行われる米アカデミー賞では「長編アニメーション映画部門」の受賞も期待される。
映画『レッドタートル ある島の物語』は2月25日から3月3日に、札幌シネマフロンティア、TOHOシネマズ 日本橋、TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ、TOHOシネマズ 梅田、TOHOシネマズ 天神で上映。