『リング』中田秀夫、初のコメディ映画に挑戦 舘ひろし&黒木瞳がこじれた夫婦役に

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内館牧子原作のベストセラー小説で、エリートなダメ夫と実は優しい頑固妻のこじれた夫婦を描く“大人のコメディ”『終わった人』の映画化が決定し、『リング』などを手掛けた日本ホラーの名匠・中田秀夫がメガホンをとることがわかった。中田監督にとって“初”のコメディ映画となる本作で、20年ぶりに共演を果たす舘ひろしと黒木瞳が夫婦役を務める。
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映画『終わった人』は、大手銀行エリート街道から転落し、仕事に未練を残したまま定年を迎えた夫・壮介とそんな夫に呆れつつも、実はしっかりその様子を気にかけている頑固でも心優しい妻・千草のハートフルな大人の上質コメディ。
定年後、「ジジィ扱いすんな!」とダサくもがむしゃらにもがく、どこか憎めないダメ夫を演じる舘は「30年間演じた“刑事”を定年退職してから“再就職先”を探していました。今度の“職場”はハーレーに乗ってショットガンを打つシーンとは無縁です。主演として関わる映画は『終わった人』というかなり辛辣なタイトルですが、定年退職した私がコミカルに見えて、笑えて、最後にジーンとくる映画になると思います」とアピール。
一方、定年後の夫と素直に向き合えない妻役の黒木は「青春朱夏、そして白秋の年代となった夫婦を、舘ひろしさんと共に演じることができるなんて最高に嬉しいです。舘さんとは20代の頃からご一緒しているので、安心感は半端ないです。その懐に飛び込み撮影に臨みたいと思います」と意気込みを語っている。
また、初のコメディ映画を手掛ける中田監督は、作品について「“定年って生前葬だな”の冒頭の一行、花束を持った何か言いたげな主人公の装画に完全にヤラレた」と一目ぼれしたことを明かし、「観客の皆さんが『そうだ!』と膝を打つ“人間喜劇”を紡いでいきたい」とコメントを寄せている。
愛情があふれる暖かい空気感と、シニカルな喜劇が絶妙にマッチした映画『終わった人』は2018年公開。