大ヒットコミック『ULTRAMAN』、神山健治&荒牧伸志でフル3DCGアニメ化決定!

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累計発行部数260万部を突破する大人気コミックス『ULTRAMAN』のフル3DCGアニメーション製作が決定し、1日に「東京コミコン2017」内の特設ステージで発表された。ステージには、本作の監督を務める神山健治と荒牧伸志、原作者の清水栄一と下口智裕が登壇し、アニメ化への思いを語った。
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原作は、初代ウルトラマンであったハヤタ・シンの息子、早田進次郎がウルトラマンスーツを身にまとって戦う「等身大ヒーロー」としてのウルトラマンを描いた作品。アニメ化にあたっては、ビジュアル面でも「誰も見たことのないウルトラマン」を目指し、『攻殻機動隊S.A.C』シリーズや『ひるね姫~知らないワタシの物語~』で知られる神山と『APPLESEED』『スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット』の荒牧がタッグを組んで監督を務める。
この日の発表会では、公式ティザーPVも公開された。モーションキャプチャーを使って描かれたウルトラマンが躍動感たっぷりに動く姿が映し出されると、会場からは大きな歓声が上がった。
モーションキャプチャーを使うのは初めてだという神山は、「ウルトラマンの質感もさることながら、モーションはモーションキャプチャーで撮られたものを使い、アニメーション的なケレン味を(PVから)さらに足していく」と本編についての構想を明かす。また、「原作は、特撮のウルトラマンにはなかった、どうやってこれからヒーローになっていくかというドラマの部分も重要だと感じているので、キャラクターのドラマを意識して作っていきたい」とストーリーについても言及。さらに、本作の見どころの一つでもあるウルトラマンのスーツについては、「硬い表現ができるのがCGの良さだと思います。セルよりもメタルの感じを出していきたいと思っています。(スーツについては)完成を楽しみにしてもらっていいと思います」と話した。
一方、日本における3DCGアニメーションの第一人者でもあり、モーションキャプチャーを使った撮影も数多く経験している荒牧は、「月並みな言い方ですが、テレビアニメで今までに観たことのない絵になると思います」と自信をのぞかせる。そして、「モーションキャプチャーで描くということは、中に人間が入っている感じがする(映像になる)と思います。モーションキャプチャーは、役者の演技力や感情をデジタル化する装置であって、撮影現場で役者と僕らがその場でシーンを作り上げていくことになります。この作品は、『デジタル時代の特撮』になんじゃないかなと思います」と説明した。
また、本作の原作を手がける清水は「もともと、両監督の大ファンなので、単純に新作として楽しみにしています」と期待を寄せ、下口も「撮影を見学させてもらいましたが、それを見て、観たこともない映像になると期待がわきました」と語った。
本作の公開は2019年を予定。作品内容、出演キャストなどの最新情報は、順次、公式サイトで公開予定だ。