ナタリー・ポートマン、母国イスラエルの栄誉賞を政治的理由で辞退

映画『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたイスラエル出身の女優ナタリー・ポートマンが、ユダヤ人コミュニティに貢献した人物に贈られるイスラエルの栄誉ある賞ジェネシス賞の受賞を辞退し、物議を醸しているという。
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過去には俳優のマイケル・ダグラスなどが受賞したジェネシス賞。The Hollywood Reporterによると、ナタリーは11月に受賞者として発表され、式典に出席する予定だったが、政治的な理由から受賞辞退を決めてイスラエルへの渡航を中止したという。そのため主催者側は授賞式の開催を取り止めたとのことだ。
主催者側は「ポートマンさんは名女優で熱心な社会活動家であり、素晴らしい人物です。当財団はこの6ヵ月、彼女と親交を深め、彼女の人間性を敬愛するとともに、イスラエル政府の政策に対して公に異論を唱える権利を尊重してきました。しかし、ポートマンさんが政治的な理由により、イスラエルで開催される授賞式に欠席されることを遺憾に存じます」とコメント。ナタリーの決断により財団の活動が政治問題化される可能性があると懸念を表した。
イスラエルはパレスチナ人の扱いやヨルダン川西岸地区のパレスチナ問題で批判されており、昨年12月には歌手のロードが同国での公演を中止していた。