クランクイン!

  • クランクイン!ビデオ
  • クラインイン!コミック
  • クラインイン!トレンド

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

高畑勲監督お別れ会、盟友・宮崎駿監督が涙で思い出を語る

アニメ

関連 :

高畑勲

鈴木敏夫

 この日の祭壇と遺影は、宮崎監督の「高畑監督の作品にあるどれかではなく『祭壇風』でもなく、ただ温かみのある草花たちで包み込みたい」という思いから構成された心温まるものとなったが、午前の部の関係者だけでも約1200人の参会者が訪れるなど、故人の偉大さが伺われるお別れ会となった。

 参会者のなかには、岩井俊二監督、山田洋次監督、押井守監督らをはじめ、俳優の宮本信子、竹下景子、瀧本美織、俳優の柳葉敏郎、益岡徹、スタジオポノック代表の西村義明プロデューサーらの顔も見られたが、お別れ会終了後に報道陣の前に顔を見せた柳家小三治は、高畑監督が最後に外出した際の「落語会」を開催していたという関係だったというが「多弁な方だったようですが、僕がお会いするときは、いつも平和な顔をされていて癒されました」と思い出を語ると、『ホーホケキョ となりの山田くん』で高畑作品に参加した益岡は「ファンタジーとリアリティを両立させる監督でした」とその才能を賞賛する。

 さらに『平成狸合戦ぽんぽこ』に声優として参加した野々村真は「30何年間芸能活動をしていますが、自分のなかでは最高の宝物のような作品です」と語ると「僕みたいなタレントがジブリ映画に出させていただけることが奇跡。たくさん声優さんがいるなか、とても優しくリラックスさせてくださいました」と高畑監督の人柄のすばらしさを述べる。同じく竹下も「書いたものや作品を観ていると専門的で哲学的なのですが、実際お話するとおもしろい方で、いつもニコニコされている方でした」と人間としての高畑監督の懐の深さを語っていた。

 最後に登場した鈴木敏夫プロデューサーは「40年間、高畑さんとは緊張の糸が途切れたことがありませんでした」と監督とプロデューサーという独特の立場での関係性を述べると「僕は高畑さんに嫌なことばかり言っていた。映画の時間を短くカットするのも僕の役割でしたしね」と苦笑い。それでも「お袋や親父と同じように、高畑さんも僕の身体のどこかに住みついてしまっているので、寂しさという感覚はないんですよね」と鈴木プロデューサーならではの表現で高畑監督を偲んでいた。

2ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

関連情報

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る