前田敦子、黒沢清監督最新作『旅のおわり、世界のはじまり』に主演

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女優の前田敦子が、黒沢清監督の最新作『旅のおわり、世界のはじまり』で主演を務めることが発表された。前田は「AKBとして7年、AKBを卒業して今年で6年。丁度半分くらいのところにきて、今回、女優としてすごく良い経験をさせてもらい、幸せだと思えるところまで辿り着いたと思っています」とコメントを寄せている。
【写真】映画『旅のおわり、世界のはじまり』ウズベキスタンでの撮影の様子
日本とウズベキスタンが共同製作する本作は、取材でウズベキスタンを訪れた女性レポーター・葉子が、現地のコーディネーターや異文化の人々との交流によって新しい世界を開き、成長していく姿を描く。
前田は6年前、黒沢監督の日中合作映画『一九〇五』に出演予定だったが、同作は2013年に製作中止に。本日27歳を迎えた前田は「黒沢監督の作品で主演をつとめるのは、私にとっても一番の夢でした」と明かす。「お話をいただいた際、黒沢監督から『ウズベキスタンといえば、前田敦子だと思いました』と言われた時は、どうしてかなと思ったんですけど(笑)、黒沢監督のこれまでの作品と異なる色になる作品に関わることができて嬉しいです」と喜びのコメント。
約1ヶ月にわたるオール海外ロケ撮影を行った前田は、ウズベキスタンでの撮影について「現地へ行く前は、すごく構えてしまっていたのですが、驚くほど良い所だと思いました。街の人たちも、本当にいい人で、言葉が通じなくても、この国なら生きていけると、異国で初めて思いました」と振り返っている。
黒澤監督は、本作への前田の起用について「私にとっては『一九〇五』からの念願でもありました」と語り、「前田さんは、役柄を一瞬で直感的につかんでその役のセリフなり、仕草なりを全く自然に表現できるのです。これは彼女の生まれ持った才能でしょう。つまり天才ですね」と絶賛。
続けて、「一方、若いころからの訓練の成果なのか、仕事の現場では何ひとつ物怖じせず、躊躇もしません。そしてカメラに映ると、他の何物にも似ていない強烈な個性を発揮します。いやはや日本にも、もの凄い女優が出現しました」と評価している。
今回、解禁された写真には、ウズベキスタンの首都タシケントにあるチョルスー・バザールで談笑する前田と黒沢監督の様子や、青の都と呼ばれるウズベキスタンの古都サマルカンドの路地での撮影風景などが収められている。
映画『旅のおわり、世界のはじまり』は、2019年公開。