史上唯一成功したナチス高官暗殺計画を描く『ナチス第三の男』公開
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俳優のジェイソン・クラークが主演を務める映画『THE MAN WITH THE IRON HEART(原題)』が、邦題を『ナチス第三の男』として公開されることが決定。併せてポスタービジュアルが解禁された。
【写真】ハイドリヒを演じる「ジェイソン・クラーク」フォトギャラリー
その冷徹極まりない手腕から“金髪の野獣”と呼ばれ、ヒトラーさえもが恐れたラインハルト・ハイドリヒ。ナチスで最も危険な男・ハイドリヒは、なぜ恐ろしい人物へと変貌し、なぜ38歳の若さで暗殺されたのか。本作は、本屋大賞翻訳小説部門で第1位に輝いた『HHhH プラハ、1942年』を原作として、史上唯一成功したナチス高官の暗殺計画と、計画を実行した二人の若き青年を描く。
かつては海軍の兵士だったハイドリヒは、女性問題によって不名誉除隊を余儀なくされ、妻の奨めでナチ党に入党。自分の一部だったものをもぎ取られ、ナチ運動に怒りのはけ口を見つけた男は、諜報活動で頭角を現し、瞬く間に党幹部へとのしあがる。さらに、150万人を超えるユダヤ人虐殺の首謀者として、絶大な権力を手にしていく。一方、この抑止不能な男の暴走を止めるべく、チェコ亡命政府によって選抜された二人の若き兵士が、闇夜に紛れパラシュートでプラハに潜入した。綿密な計画を立てて待つこと数ヵ月、1942年5月27日の朝、ハイドリヒを乗せたメルセデスが市街地に入り、路面電車の後から姿を現したとき、ついに計画の実行を迎える。
ハイドリヒを演じるのは映画『猿の惑星:新世紀(ライジング)』のジェイソン・クラーク。その妻リナに、映画『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイクが扮する。若き暗殺実行犯を演じるのはジャック・オコンネルとジャック・レイナー。さらにミア・ワシコウスカがレジスタンスの恋人役で脇を固める。メガホンを取るのは、映像化オファーが殺到するなかで映画化権を獲得したセドリック・ヒメネス監督。
到着したポスタービジュアルでは、冷たく異様な雰囲気を漂わせる青い瞳が特徴的なハイドリヒの顔が大きく写し出されており、「なぜヒトラーでもヒムラーでもなく、彼だったのか?」という意味深なキャッチコピーが添えられている。
映画『ナチス第三の男』は2019年1月より全国順次公開。