窪田正孝が朝ドラ主演決定 2020年春『エール』で福島を元気に

2020年度前期のNHK連続テレビ小説の制作・主演発表会見が28日、NHK放送センターで行われ、主演を窪田正孝が務めることが発表された。ドラマのタイトルは『エール』で、「栄光は君に輝く(全国高等学校野球大会の歌)」や「六甲おろし(阪神タイガースの歌)」など名曲を生み出した古関裕而を名前を変えて主人公に据え、夫婦愛と昭和の音楽史を描く。
【写真】2020年度前期連続テレビ小説『エール』制作発表会見の様子
『エール』は、明治42年に福島の老舗呉服店に生まれた古山裕一(窪田)が、音楽に出会い、独学で作曲の才能を開花させていく物語。脚本は『ハゲタカ』や『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』で知られる林宏司が担当する。
この日の会見には、主人公を演じる窪田と本作の制作統括・土屋勝裕が登壇。朝ドラというと女性ヒロインが主人公のイメージが強いが、土屋は「今回は夫婦の物語ではありますが、作曲をした古関さんを主人公とすることで、戦前、戦中、戦後の日本の音楽の歴史、昭和史をたどっていくことができる。時代を描きつつ、音楽を楽しんでもらうために、男性主人公とした」と説明。さらに、「東日本大震災から10年が経ち、福島を応援したい。応援歌をたくさん作られた古関さんを主人公にすることで、福島、日本が元気になるドラマにしたい」と企画意図を明かした。
それを受けて、窪田は「(オファーを受けて)女性と思われているのかなと一瞬思いました」と話して笑いを誘うと、「土屋さんから丁寧な説明を受けて、それが素直に心に入ってきて、自分の中で決意がみなぎりました」と出演を決めた思いを語った。また、窪田は「数々の、ヒロインを演じた女優さんから『朝ドラは大変だよ』という話をたくさん聞いています。(窪田も出演した)『花子とアン』のときに(主演を務めた)吉高ちゃんを目の前で見て大変さも知っていますので、まずは体調管理だと思っています」と改めて朝ドラへの強い思いを明かし、「スタッフさんとご飯でも行きつつ、そこで生まれたものを大切にして、その空気を映像に乗せて、福島の皆さん、そして全国の皆さんにお届けしていきたいと思っています」と意気込んだ。
なお、ヒロイン役は今後、オーディションで決定し、5月以降の発表を予定している。
NHK連続テレビ小説『エール』は、NHK総合ほかにて2020 年春に放送。