元乃木坂46・衛藤美彩、映画『静かな雨』で太賀とW主演

関連 :
作家・宮下奈都の小説デビュー作『静かな雨』が、俳優の太賀と元乃木坂46の衛藤美彩のダブル主演で映画化されることが発表された。2020年新春の全国順次公開を予定している。3月に乃木坂46を卒業した衛藤は、本作が映画初出演・初主演となる。
【写真】映画『静かな雨』W主演の太賀と衛藤美彩
本作は、大学の助手をしている青年と、事故で記憶障害になってしまった女性との交流を描く。メガホンを取るのは、『四月の永い夢』(2017)でモスクワ国際映画祭コンペティション部門に選出され、国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評家連盟特別表彰をダブル受賞し、新作『わたしは光をにぎっている』(2019)で同映画祭に特別招待されワールドプレミアを果たした新鋭・中川龍太郎監督。
大学で生物考古学研究助手をしている行助(太賀)は、パチンコ屋の駐車場でおいしそうなたい焼き屋を見つける。そこは、こよみ(衛藤)という真っすぐな目をしたかわいい女の子が一人で経営するたい焼き屋だった。そこに通ううちにこよみと少しずつ親しくなり、言葉を交わすようになる。だがある朝、こよみは交通事故で意識不明になってしまう。毎日病院に通う行助。そしてある日、奇跡的に意識を取り戻したこよみだが、事故の後遺症で記憶に障害があることが分かる。事故以前の記憶は残っているが、目覚めてからの記憶は一日たつと消えてしまうのだ。行助は記憶が刻まれなくなったこよみと、変わらずに接していこうとするが…。
太賀は「この作品に対する想いを一言では表現できない。それほど、監督と沢山の言葉を交わし、悩み考え抜いて現場に臨みました。記憶が失われていくヒロインの目に映るのは、曖昧でどこか不確かな光景なのかもしれません。その世界に僕が持ち寄れるものは、確かで純粋な優しさだけだと思って演じました」と撮影を振り返る。
一方、映画初出演・初主演に挑んだ衛藤は「お話しを聞いた時は私で務まるのか不安な気持ちの方が大きかったです。でも静かな雨の原作を読ませて頂いて、この物語の世界観が本当に素敵で、ユキスケとこよみの生きている時間が優しく温かく、私もこの世界の中で生きてみたい!と素直に感じました。監督、スタッフの皆様、ユキスケ役の太賀さん始め、沢山の方に支えて頂きながら無事撮り終える事が出来ました!」とコメントしている。
映画『静かな雨』は2020年新春、全国順次公開。