予算もメンタルもギリギリ!『決算!忠臣蔵』本予告&ポスター解禁
俳優の堤真一とナインティナイン・岡村隆史がダブル主演を務める映画『決算!忠臣蔵』より、本予告映像とポスターが解禁。本予告映像では、大石内蔵助(堤)をはじめとする赤穂浪士たちが、討ち入り予算が足りず追い詰められて右往左往する姿がコミカルに描かれている。
【写真】映画『決算!忠臣蔵』ノベライズ、原作書影
本作は、東大教授・山本博文による『「忠臣蔵」の決算書』(新潮新書)が原作。「忠臣蔵」は、君主の無念を晴らすため、浪士となった四十七人の藩士達が立ち上がり、宿敵・吉良上野介に「仇討」を決行する美談だが、本作は大石内蔵助が実際に残した決算書を基に、討ち入り計画の実像をお金の面から描いた異色作となっている。
上限予算9500万以内でなんとか討ち入りするべく、「これなんぼ?」が口癖の大石内蔵助を堤が演じ、内蔵助を支える貧乏なそろばん侍・矢頭長助を岡村が務める。そのほか、濱田岳、妻夫木聡、横山裕、竹内結子、石原さとみら豪華キャスト陣が脇を固める。監督と脚本は、『殿、利息でござる!』『忍びの国』の中村義洋。10月末より開催される第32回東京国際映画祭のオープニング・イブ作品として上映されることが決定している。
元禄14(1701)年3月14日。清廉潔白な赤穂藩藩主・浅野内匠頭は、賄賂まみれだった吉良上野介の態度に据え兼ね、斬りかかる。通常であれば喧嘩両成敗となるはずが、幕府が下した結論は、浅野家のお取り潰しと、内匠頭の即日切腹。突然藩主を亡くし、赤穂藩士たちは路頭に迷う。筆頭家老・大石内蔵助は、嘆く暇もなく、勘定方・矢頭長助の力を借り、ひたすらリストラに励む日々。江戸の庶民たちは赤穂浪士たちによる、吉良上野介への仇討を熱望するが、討ち入りの予算の上限は9500万。予算の都合で、仇討ちのチャンスは一回。果たして彼らは予算内で、仇討を無事に決算することができるのか…?
本予告映像は、「この間の遺恨、覚えたるか!」という浅野内匠頭(阿部サダヲ)のかの有名な“江戸城松の廊下”の絶叫シーンからスタート。次いで、主君への忠義に燃える赤穂浪士たちの精悍な姿が映し出される…と思いきや、まさかの討ち入り資金が持たないことが発覚し、予算がどんどん減っていく中、大石をはじめとする赤穂浪士たちが右往左往する姿がコミカルに描かれる。
さらに彼らは、町民たちからもまだ討ち入らないのかとバカにされ、追い詰められてメンタルもボロボロに。果たして、赤穂浪士たちは予算内に討ち入りという一大プロジェクトを決算することができるのか。大石を演じる堤が、関西弁で「なんでやねん!」と突っ込みまくる姿も印象的な、これまでとは異なる視点から描く新たな『忠臣蔵』に期待が高まる予告編となっている。
ポスターは、大石内蔵助と矢頭長助を先頭に、「経費削減!」「節約上等!」とのぼりを掲げた赤穂浪士四十七士ほか総勢51人が集結した様子を捉えたにぎやかなデザインとなっている。
映画『決算!忠臣蔵』は11月22日より全国公開。