宮本信子&宮崎あおい、是枝裕和監督『真実』で洋画吹き替え初挑戦

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是枝裕和監督の最新作『真実』の日本語吹き替え版が、字幕版と同日の10月11日より公開されることが決定。吹き替えキャストとして、国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)を宮本信子、ファビエンヌの娘で脚本家のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)を宮崎あおいが演じることが発表された。
【写真】第76回ヴェネチア国際映画祭『真実』フォトコール&記者会見の様子
本作は、ドヌーヴ演じるフランスの国民的大女優ファビエンヌと、ビノシュ演じる娘のリュミールの間に隠された愛憎渦巻く「真実」を巡って物語が展開していく、是枝監督構想8年の渾身作にして初の国際共同製作作品。
日本語吹き替え版での宮本と宮崎の起用について、是枝監督は「宮本さんの凛とした声と、背筋のピンとした佇まいは、まさにカトリーヌさんにぴったり重なると思いましたし、宮崎さんは声のお仕事もご一緒させて頂いたことがあるのですが、その繊細な表現力はもう、唯一無二だと思ってましたので、ビノシュさんとの年齢差は気になりませんでした。ダメ元で僕から提案したお二人が、お二人とも、思いがけずお引き受け頂けて、監督としてこんなに嬉しいことはありません。もう一つの『真実』に出会うのを僕自身楽しみにしています」とコメントしている。
吹き替えキャストにはこのほか、『万引き家族』で注目を浴びた子役、佐々木みゆがリュミールの娘シャルロット役で登場。是枝監督は佐々木には台本を渡さず、従来の口伝えの演出でせりふを収録したという。
3人とも洋画の吹き替えは本作が初めて。宮本は「出来るかどうかとても不安で正直悩みました。でも是枝監督からお声掛け頂いたのですから、受けて立たなくては宮本信子はダメだわ! と思いまして」、宮崎は「初めてのことに、何をどうしたら良いのか不安いっぱいでスタジオに入ったのですが、始まってみたらとても楽しく…自分がジュリエット・ビノシュになったかのような幸せな錯覚を味わいながらの贅沢な時間でした」、佐々木は「吹き替えのお仕事をするのは私のあこがれだったので、是枝監督からお話をもらったときはとてもうれしくて不思議だなーと思いました」とコメントしている。
映画『真実』は10月11日より全国公開。